ファミリアフレンズと500年間止まった時間
ここは大陸中の共通常識、何処の国にも属さないアンタッチャブルギルド。それがファミリアフレンズ!
そんな言われようだが、別に恐れられている訳ではないと、普通に依頼を受ける普通のギルドだとギルドの皆は思っている。
確かに此処五百年は大人しいから大陸に住む人々からも恐れは消えている。
そんなギルドの夕暮れ時、ギルドの中は静かだ。
ギルドの造りは至って普通、強いてあげるならもの凄く目立つ人物がいる事だ。
燃えるような赤い髪の女性が、丸太のイスと木で出来た丸テーブルに座って、体をテーブルにダラーンとあずけている。
女性の名前はルビー髪型はショートヘアーで炎の型をした髪飾りをしている。
少し勝ち気で気の強そうな顔が印象的だ。
見た目は20代前半だ。
身長は160センチ、出るところは出てる引き締まった体型だ。
そんなルビーが落ち込んだ表情でタメ息をついている。
「はぁ~今日もみつからないか」
「ホント見つからないね~」
とまったり口調で話すお姉さんが同じテーブルに座り同じようにダラーンとしている。
名前はモクリン、森を連想させる深緑色の髪をしている。
ミディアムヘアーでクルンとカールをしており桜型の髪飾りをしている。
少し垂れ目のほんわかした雰囲気を纏ったおっとりしたお姉さんだ。
こちらの胸は大自然のように大きい。
身長は172センチ、母性溢れる体型だ。
見た目は28歳ぐらいだ。
ギルドの開閉式の木の両扉が開き、三人の女性が入ってくる。
一人は海のように青く長い髪が特徴で茶色の魚型の髪飾りをしている。
身長も178センチと高くスラッとしたモデル体型のお姉さん風美人だ。
25歳ぐらいの見た目で名前はオウミと言う。
もう一人は金髪で髪型は至るところがクルンクルンしてる癖っけのショートヘアーだ。
カミナリ型の髪飾りをしている。
身長は162センチで痩せてもなく太ってもない普通体型だ。
顔立ちは少しキリッとした目付きのクールで真面目そうな顔だ。
名前はピカリン、見た目は18歳ぐらいだ。
最後の一人は、前髪パッツンで日本人形のような髪型をしている。
オレンジ色で明るい髪色で太陽みたいな髪飾りをしている。
少し気だるげな雰囲気を漂わせる、顔立ちは少し幼さが残り見た目は15歳ぐらいの可愛い女の子という感じだ。
身長も155センチと低めだ。
名前はヒナタという。
ルビーが帰ってきた三人に向かって声をかける。
「どうだ?見つかったか?って、その様子じゃいつも通りか」
「全然さっぱりダメだわ」
オウミが両手を上げ手、顔を左右にふり降参ですという感じだ。
他の二人もそれに続いてウンウンとうなずく。
「はぁ~今日もダメか」
「あれから500年立ちましたね」
ルビーはさらに深いタメ息をつき、ピカリンはどよーんとした雰囲気で、顔の周りに黒いオーラがでていそうだ。
するとテーブルが並んでいる奥のカウンターから声がかかる。
このギルドのギルドマスターレタスだ。
種族はエルフである。
長い耳に薄い金の髪色で髪型はショートヘアーだ。
身長はルビーと同じくらいだ、顔はまだ二十歳ぐらいの見た目でパッチリ二重の整った顔立ちだ。
少し控えめな体型をしている。
レタスが皆を元気づけるように明るく声をかける。
「皆お疲れ様、見つからないのは寂しいけど私たちには時間があるのだから頑張りましょ」
「そうね、いずれ戻ってくるのは決まってるのだから」
「もし戻ってこなかったらあいつを燃やしてやる」
オウミは胸辺りで両手を握り拳にして、頑張るぞと言う顔をした。
ルビーは頬を膨らませ拗ねた様な表情をしている。
なんとも可愛らしい二人だ。
突然モクリンがテーブルから体を起こし、何か思い出したがごとくパンチと手を軽く叩いた。
「とりあえずお腹減ったしご飯食べましょう」
「何かと思ったらご飯かぁ~」
ルビーはいきなりのモクリンの言葉に身体をおこし、ピカリンもお腹をさすりながら
「確かにお腹は減ったのでご飯にしますか」
と言っている。
「そうね」
その横でオウミは頷いている。
レタスからご飯できたよと声がかかり五人が取りにいく。ちなみにご飯はレタスの手作りだ。
ご飯をテーブルに並べ食べはじめた。
ルビーががっつき、モクリンはゆっくり食べ、オウミは上品に、ピカリンは特に特徴なく、ヒナタは小動物のようだ。ちなみに皆大食いで作る方も大変だ。
五人は食事を食べ終えるとお喋りをしながら寛いでいる。
ルビーは満足気な笑みを浮かべ
「レタスのご飯はいつも美味しいな」
とお腹をさすっている。
「そうだね」
と言いながらモクリンも満足気な表情を浮かべている。
五人が会話していると二階の階段から黒髪の見た目がヒナタにそっくりな少女が降りてきた。
少しブカブカのパジャマを着ている。
似てない所をあげるなら髪の色ぐらいだ。
ちなみに三日月型の髪飾りをしている。
「ふぁ~皆おはよう」
手を口にあて欠伸をしながら挨拶をしている。
ヒナタの双子の妹ヨルだ。
「あっヨルが起きてきた、おはよう」
それに続いて皆もおはようと挨拶を返すが時刻は十九時、しっかり夜だ。
階段からおりてきて皆を無言で見回した後、今日も見つからなかった事を察し、一席だけ空いていたヒナタとルビーの間の席についた。
二人共抑揚のない言葉で喋り、会話も必要最低限しかしない。
「はい、ヨルの分」
「ありがとう」
もうすぐ起きてくるのがわかってたのか、ヒナタが取り分けてたご飯をヨルに渡す。
ヨルも小動物の様にご飯を食べ終え、しばらく雑談した後お開きになった。
「もうそろそろお風呂入って休みましょうか」
と言ってオウミが立ち上がり、それに続いて
「そうするか」
と席を立った。
「私は着替えて探しに行ってくる」
ヨルは夜行性なので、今から外に行くようだ。
皆立ち上がりそれぞれ食器を片付け席をあとにする。
ギルドは全部で四階建てだ、一階はギルド、その上にギルドメンバーが住んでいる。
いわゆるアパートみたいな感じだ。
建物は木造で、今は捜索に出掛けてていないが、 ギルドメンバーの一人キミコの能力で建てた、鉄よりも丈夫な建物だ。
木造だが燃えない、傷つかない、劣化しない優れものだ。
一人一部屋あり、お風呂付きだ。
お風呂は現代風だ。
オウミがお風呂に入っている。いわゆるサービスショットだ。身体のあちこちが見えている。
「早く戻ってきて、またあのイヤらしい目付きで私を見てくれないかしら」
一人呟き瞼がさがり口元が緩み昔を懐かしむ表情をみせるオウミだった。




