87.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ゴミ処理システムが確立し、拠点が清潔になったところで、次なる課題へと着手する。
それは、毎日の生活に直結する「食糧」……特にお肉の問題だ。
現在はキリカやガラたちが白骨樹海で魔物を狩って、肉を調達してくれている。
しかし、毎日の狩りは時間がかかるし、獲物が見つからない日もあるため供給が不安定だった。
「そろそろ『狩猟』じゃなくて、『畜産』にシフトしていきたいところだね」
動物を飼育して繁殖させ、安定した肉の供給源を作る。
そこでわたしは、キリカたちにお願いして、森に生息する魔物『黒猪』を生け捕りにしてきてもらった。
「グルルォォォォッ!!」
拠点の裏手に急造した柵の中で、巨大な黒猪たちが凶暴な雄叫びを上げている。
鋭い牙と立派なツノを振り乱して暴れ回る姿に、わたしは思わずのけぞった。
「うわぁ、元気いっぱいだね。さて、まずは素材選びからだ。【市場調査】!」
わたしはスキルを発動し、暴れ回る黒猪たちの情報を遺伝子レベルまで読み取っていく。
肉質、成長速度、脂の乗り具合。
その中から、赤身と脂のバランス……いわゆる「サシ」が綺麗に入っている、最も美味しくなりそうな個体のオスとメスを選別した。
「よし、この二頭をベースにしよう。次は【仕様変更】だ!」
選別した黒猪に向けて、リサイクルの応用スキルを放つ。
飼育スタッフとなる領民たちが怪我をしないよう、危険な「ツノ」や「牙」の要素をステータスから省き、退化させる。
さらに、解体時の手間を省くため、「毛皮が服のように簡単にスルッと剥げる」という便利な仕様へと遺伝子を書き換えた。
「これでよし。あとはこの二頭に頑張ってもらって、増えるのを待つだけだね」
ツノと牙がなくなって丸々とした姿になった二頭を、専用の柵へと移す。
あとは時間をかけて繁殖していくのを待とう、と思っていたのだが……。
翌朝。
様子を見に行ったわたしは、柵の前でガックリと膝から崩れ落ちた。
「ブヒィッ!」「ブッブッ!」「ブヒィィィッ!」
「魔物の繁殖力と成長速度、どうなってんの……!?」
柵の中には、昨日放った二頭だけでなく、すでに立派なサイズに成長した丸々とした子孫たちが、所狭しとひしめき合っていたのだ。
ツノも牙もなくなり、大人しくてぷっくりとしたその姿は、もはや魔物ではなく立派な高級『黒豚』である。
まさか一晩で牧場が完成してしまうとは。
「でも、これで安定供給の目処は立ったね。早速、お肉の味を確かめてみようか」
わたしは一頭を手早く解体してみることにした。
仕様変更のおかげで、分厚い毛皮はまるでコートを脱がすように、スルリと簡単に剥ぐことができた。
解体の手間が省けるのは、非常にありがたい。
綺麗にサシの入った極上の黒豚肉を分厚くスライスし、熱した鉄板の上に並べる。
ジュワァァァァァッ!!
脂が弾ける小気味良い音が響き、濃厚で香ばしい匂いが湯気と共に広場いっぱいに広がった。
匂いにつられたのか、エリーやアナ、キリカたちが幻の尻尾をパタパタと振りながら集まってくる。
「美味しそう……! じゅるり……」
「さあ、焼けたよ! みんなで食べてみよう!」
熱々の肉をフーフーと冷まし、口の中へと放り込む。
その瞬間、肉の旨味と上質な脂の甘みが、舌の上でとろけるように広がった。
「う、うまいっ!」
「す、すごいですリオン様! お肉がとろけちゃいますぅ〜♡」
アナが両手で頬を包み込み、うっとりとした表情で身悶えする。
家臣や領民たちからも、「美味しい!」「最高だ!」と大絶賛の嵐が巻き起こった。
こうして、安全かつ美味しいお肉の安定供給源である、リオン・カンパニー特製の黒豚牧場が確立されたのだった。
【お知らせ】
※4/6(月)
好評につき、連載版、投稿しました!
『【連載版】「魔力無しの失格治癒師」とバカにされた転生【外科医】、辺境でその腕を証明する~婚約破棄され家から追放された私、治癒魔法が諦めた命を医術で覆したら、救世主扱されて困ってます~』
https://ncode.syosetu.com/n3164ma/
広告下↓のリンクから飛べます。




