プロローグ1
ユウヤは何でもスキルで解決できるチート変態野郎ですのでその点ご容赦願います。
あと決して作者の願望などは含まれておりません・・・
アンは真っ赤な赤髪と白眼が特徴的なあどけなさの残る美少女よりの美人吸血鬼。
同族からはお人よしのアンと呼ばれ人間にも優しくしてしまうため親がアンの安全を考え人里離れた屋敷に少ない従者とともに住まわせていた。
アンはいつものように庭を散歩していると倒れたぼろぼろな人が目につき駆け寄った。
見ず知らずの人間の男だったが屋敷に連れ帰り治療を施し食べ物を与え森の外まで案内をしてあげたのだ。
男が亜人をさらっては貴族に売る盗賊ギルドの一員だともしらずに。
恩はあだで返すがモットーの男は良いネタを見つけたと急いで王都に戻ると上客の貴族に珍しい女吸血鬼が居たと情報を売った。
「白眼とは珍しい。私のコレクションにちょうどいいではないか。」
まんまると肥えた貴族にのられ重さに苦悶するエルフにニヤリと笑いかけながら貴族は思いをはせた。
「ええ、しかも俺のような人間を助けたとなると警戒心も少ないかと。」
「これは久しぶりに良いコレクションが手に入りそうだ。」
後日金に物を言わせ盗賊ギルドに要請をかけ多くの手練れを集め討伐に向う。
さらに身を守るためと称し勇者まで呼びつけたのだった。
「7番よせっかく使徒様から貸し出してもらったのだ。しっかり働けよ。」
「はい」
勇者は魔王が生まれたとの神託を受けるまで王直属となり王国を支えている。
使徒様と呼ばれる4人の勇者は初代魔王を討った英雄であり討伐後に勇者の資格を見出されたものは使徒に逆らえなくされ数字によって管理されていた。
さて恩知らずの男に案内させると吸血鬼の住まう屋敷を冒険者に囲ませた。
「赤髪の女以外は皆殺しで構わん。眷属がいても銀の槍で突けば始末出来るのだ。臆するな!」
掛け声を合図に扉や窓を壊し冒険者たちは屋敷になだれ込む。
襲撃に気付いた者たちは抵抗を試みるが多勢に無勢だろう。
しばらく屋敷を調べるも目的の吸血鬼はいない。
「従者と思われる魔族どもは始末しましたが赤髪は見当たりません。」
襲撃は簡単に成功したが肝心の女はいない。
こんなところまで足を運び魔族退治をしに来たわけじゃない。
憂さを晴らすように椅子を蹴り飛ばした。
「おい7番詰まらない顔してないで周りを確認してこい。お前ならスキルで分かるだろ。」
「はい」
7番は表情を変えることなく屋敷に入っていった。
さて冒険者たちは亡骸となった魔族には目もくれず部屋から金品を搾取しては自分もと金目のありそうな場所に集中していた。
7番は台所に向かうと食器がちらほら並んだ棚に手をかけるとすきまには隠し扉があった。
手を放し隙間に体を通すと棚は元の位置に戻るが気にせず扉に手を何かがつっかえる感触を無視して押し開けた。
開けると腰まである燃えるような長く真っ赤な髪と白眼の美女に睨まれ魅了されていた。
ガブッ
俺は容易に避けれたその必死な噛みつきを避けることなく柔らかな唇の感触を楽しんでいると吸血された。
そもそも感情がなければ魅了されることもなければ噛まれても勇者の加護により歯型さえつかないだろう。
つまり俺は彼女の睨みつけによって感情を取り戻した。そしてそのうえで眷属にされることを受け入れた。
どこぞの貴族のおっさんに従うのと違って美少女に使われるならいいよね!
「とりあえず跪きなさい。」
俺のスキルが勝手に美少女の命令をレジストしてしまったが喜んで跪く。
これで納得してくれたのかスキルで彼女の心を覗くと初の眷属化でうまく出来ただろうか心配していた。
決していやらしい意味でなく?彼女の初めてが俺だという事実に喜びでにやけてけてしまう。
「なににやけてんのよ。ちゃんと眷属化で来てるんでしょうね・・・」
誰も叩いたことないその透き通るようなきれいな手でポカポカと俺を叩いていた。
「私はあなたの主アンよ。あなた、名はあるの?」
「アン様とても素敵な名前ですね!勇者と呼ばれております。」
「へぇユウヤって言うんだ。良いじゃない。これからよろしく。」
名前をさらっと聞き間違えられたがユウヤと名前をもらったと思えばありがたいことだ。
勇者になって碌な目にあってないし麗しき吸血鬼アンの眷属ユウヤとして生きていこう!
しかし眷属化したからって自分の家を襲ってきた一人にここまで優しくなれるものなのだろうか。
「あっ」っとアン様は張っていた糸が切れたように足の力が抜けソファーに倒れた。
「アン様、お休みになっていてくださいませ。」
外に出ようとする俺を見たアン様は
「あなたにだけ闘わせるわけには・・・」
そういいながらも俺のスキルによって眠りについた。
ユウヤは勝手に勇者にされ感情を奪われこき使っていた人間に遠慮はない。
「さてごみ掃除に行きますかね。」
優しい美少女に仕えられたら頑張れるよね!




