閑話休題!花嫁を探せ!その8
お疲れ様でございます
なんか鼻水とクシャミがやたら出るんですが、コレ多分花粉ですね
どこから飛んでくるのか知りませんが、迷惑なんで止めて貰えませんでしょうか
さておき、本日のキララ、どうぞ
お前、絶対ウシだよ…
ウシに決まってんじゃん、見てよこの白黒模様…
「ブモーーーー!!」
メイド服姿で、白黒模様 ―――
ホルスタイン牛達に囲まれたピリムは、牛達に押し倒されてベロベロに顔を舐め回されて歓迎されていた ―――
「うおおおおおおおおお…は、な、せ…」
「ンモー?」
「だからやめウップ…舐めるな!ップ…息が、助けてえええええええ!、ップ」
現在、引率のアキラとザムダはエネッタ、ピリム、カンナの三人を連れて牧場見学に来ていた
汚れても大丈夫な恰好、との事だったのでメイド服で来たピリムだったが、そのせいかウシ認定されてしまった模様である
鶏の方が上手くいきそうなので、次にエリゴールが求めたのは牛乳である
カザロフ住民達は基本的に発育不良であり、その原因がカルシウム不足と分かったエリゴールはそれを補う為の物資として牛乳をチョイスした
「ハッハッハッ、気に入られたもんだな、お嬢ちゃん。いっそここで牛になるか?」
「なりません!」
「ホラ、ピリム立て。こっちだ」
漸くアキラに救われたピリムだが、顔や頭がヨダレまみれでベチョベチョである
「あー…コレ、ちょっと拭いたくらいじゃ無理だわ。アキラ、一回帰ってシャワー浴びさせよう」
「だな。牧田さん、こいつを洗って来る。ちょっと二人を見ててくれ」
「おう、行ってきな。じゃあ二人とも着いといで。乳搾りの仕方を教えてやろう」
そうしてエネッタとカンナが着いて行ったところ、牧田さんは乳の張った牛を狭い柵に入れて乳の下にバケツを置いた
「ホントは機械でやるんだけどな。手搾りでやるんならこうだ」
牧田さんが搾ると、一発でジョーッ、っと出て来てバケツに注がれた ―――
「やってみな?」
「ハイ!」
エネッタ一発目、ちょろっとだけ出て終了 ―――
「ン?」
「ハッハッ、よく見てな、こうだ。先に出口の方を掴んじまったら出ねえよ?」
両手で交互に乳を搾り、どんどんバケツに牛乳を溜めていく牧田さん
「なるほど、もう1回やらせてください」
「ほい」
最初のうちは苦労したが、次第に牛乳搾りのコツを会得していったエネッタ ―――
なんか楽しくなっちゃってバケツ一杯分を搾った後、今度はカンナに教えている
そんなこんなをしていると、シャワーを浴びてジャージに着替えたピリムが見学に戻ってきた
なるほど、ああやって牛から牛乳を搾り出すのですね…
私もちょっと練習しておきましょう…
適当な牛の下に座り込み、搾乳を始めるピリム ―――
「ああっ!そいつは雄牛だ!それ以上いけない!」
ピリムが掴んでしごいていたものは、おっぱいではなかった
興奮した雄牛にまたもやベロベロに舐め回され、再びピリムはシャワーを浴びに戻った
「…ウシなんて嫌いです…」
「まあまあホラ、アンタ達が今日搾ってきた牛乳だよ?おいしいよ?」
「…」
一瞬ジト目でザムダを見た後、プイッとそっぽを向くピリム
「良いのかな?エネッタの胸を見てごらん?」
ゴクゴクと牛乳を飲んでいるエネッタの胸 ―――
…有る!…
ハッと気づいて自分の胸を見たピリム ―――
…無い…
「アンタこのままだとカンナにも追い越されちゃうかもね…ちなみにアタシも毎日牛乳を飲んでいる」
「クッ!」
コップを手に取り、ゴッ、ゴッ、ゴッ、と一気に飲み干し始めたピリム ―――
「美味ぁああああい!もう一杯!」
「フッ…良い飲みっぷりだな、お嬢ちゃん。これは今日搾った分だ。いってみるか?」
ドン、と目の前に置かれたのは、バケツ一杯の搾りたて牛乳であった
バケツ牛乳を目の前にして、ゴクリ、とピリムの喉が鳴る
これを…全部?…
驚愕のピリムが思わず牧田さんの顔を見た時、満面の笑顔であった ―――
「ハイ、そーれっ!そーれっ!」
なんかザムダが手を叩いて声を上げ始めた ―――
これはもう、往くしかない…
覚悟を決めたピリムは、バケツを抱え上げてンッ、ンッ、と飲み始めた ―――
「オオ…なんてお嬢ちゃんだ…もう半分いったぞ…スゲエ漢気だ…」
「そーれっ!そーれっ!」
頑張って飲んでいたピリムだが、物事には物理的な限界というものがある
胃が爆ぜそうになるのを二回ほどは耐えたが、三回目は実際無理だった
「お゛えええええええええええええ!!!」
キラキラと光って放物線を描く、何か ―――
仰角60度で盛大にキラキラと放出したピリムは、そのままゴトッとテーブルに突っ伏して倒れた
「…大した根性だったよ、お嬢ちゃん…もし君が芸人だったら、今の絵は伝説になっていただろうな…」
「アタシも認めるよ…よし、レスキューだ。牧田さん乙」
帰ってから一応蘇生の杖を一発食らい、ベッドで目を覚ましたピリム
畜生め…ウシなんか嫌いだ…
本日の思い出は、ピリムに新しいトラウマを一つ植え付けた ―――
後日譚・はっちゃん ―――
「だぁーーーーーっ」
笑いながら人差し指を握ってくる遥が、可愛くて仕方ありません
なんと小さな手よ…
遥…拙者はお主の為とあらばこの命すら厭わぬ…
「もう寝ますよ?」
「ハイ」
益光レーダーがこっちを向いている事に気づいており、目を開けたままこっちを見ている氷雨
「…ハイ…寝ます…」




