訓練開始!カザロフ兵団副団長!その8
お疲れ様でございます
ジョジョの奇妙な冒険 ―――
ハイ、私大好きなんですが、スティールボールランがいつの間にかアニメ化されてました
まだ観ません
途中で終わって、続きは来週まで入荷待ち
私にはそれが耐えられないんです
さておき、本日のキララ、どうぞ
「ヒィイイイヤッハーーーーー!!飛竜の素材と雛だぜ!?幾らになると思う!?」
「ご丁寧に加工済みだ!!黙って見ていて後で奪うとか、お前天才だぜ!!」
「あたぼうよ!あそこの飛竜は俺達が先に狙っていたんだ!人様の獲物に手ェ出したのが運の尽きよ!!」
ダカダカと馬を走らせながら、現場から逃走していく盗賊達 ―――
実はシグナス達が飛竜を狩る現場を遠巻きに見ていたのだが、自分達では実力的にいって飛竜のエサにしかならないのでチャンスを待っていたのである
「北に向かって馬が5頭、足跡から見て大分急いだようだ。この速度じゃ長くは走れない。道沿いに進めばどこかで休憩しているだろう」
元狩人のベルサリオにとって、この手の追跡は慣れたものである
「この先ですね?私が空から探します」
言うなりキュレーネが飛び立とうとしたところ、アランが手を掴んで止めた
「待て待て、お前見つけたら絶対一人でおっ始めるだろ。賊共がキュイを人質に取ったらどうする。そうなりゃお前何も出来ないだろう?まずは作戦だ」
「モタモタしている時間は無い。賊なら夜明けを待たずに出発して、明るくなる前にどこかで足跡を消すだろう。俺はすぐに発つ。お前達は後から着いて来い」
「ベルサリオ、これを持って行け。お前を探すのに要る」
ワイスが投げたネックレスを受け取り、そのまま走って行くベルサリオ ―――
「何だありゃ?」
「私のお宝なんだが、盗難防止用に現在位置が分かるようにしてある。で、作戦は?」
「飛竜を落とすのに使ったあの魔法、いけるか?」
「睡眠の霧か。いける」
「じゃあすぐにベルサリオを追いかけてくれ。賊を見つけたらその魔法だ」
愛馬のナイトストーカーを召喚したワイスは悪霊の声と共に、風のように走って行った ―――
「キュレーネは空からワイスを追え。ワイスが賊を撃ち漏らしたらお前の弓の出番だ。行け」
「斥力の羽根!」
ズバッと翼を出して一気に最高速度まで加速したキュレーネは、あっという間に見えなくなった ―――
「私達はどうするんだ?」
「俺達じゃあいつらにゃ追い着けねえよ。せいぜい後で素材の回収を手伝える程度だ。行こうぜ」
馬を駆って三人の後を追うアランとシグナス ―――
盗賊達は数時間前には既に逃走していたが、風より疾く猛追する三人の速度は常識的なそれを遥かに超えていた
ズザーーーッ!と地面を踏んでブレーキをかけ、追って来ていたワイスに手で制止の合図をするベルサリオ
「焚き火と新鮮な馬フンの臭いがする…近いぞ」
物音を立てないよう、注意深く進むベルサリオにワイスが続く
道を外れて少し進むと、賊のものと思しき馬が2頭、3頭と繋いであった
「さて、どう近づいたもんだろうな。賊より先に馬が気付いて鳴くだろう。それでバラバラに逃げられちゃ面倒だ」
「向こうから近づいて来て貰えばいい。あっちから逃げて来たって事は、連中が向かう先はこっちだ。そこに罠を張って一網打尽にする」
「なるほど…お前賢いな。あと、よく見ると美人だな」
「おいおい、褒めるのは後にしといておくれ…道に踏んだら発動するタイプの魔法陣を描く。行くぞ」
音を立てないようにソーッと道に戻ったワイスは、拾った枝でガリガリと魔法陣を描き始めた ―――
「良し、出来た。コイツを踏むと数秒後には腹痛や腰痛、漠然とした将来への不安感などに襲われる。まあ要するに呪いで動けなくなる。絶対に踏むなよ?」
「分かった。俺はその辺で隠れていれば良いか?」
「こっちだ。大体この辺りで賊は全部倒れる筈だ」
そうして待つ事、30分程 ―――
「そろそろ行くか。さっさと荷物を積んでずらかろう。もう追っ手が来ててもおかしくない頃だ」
「だな。しっかしコイツ、全然大人しくならねえな…黙れ!」
袋に入れられたまま、ボスッと蹴られたキュイ ―――
「キュイッ!キュイーーーーッ!!」
「ほっとけ。そら行くぞ」
盗んだ飛竜の素材を馬に積むと、盗賊達は馬に乗って再び道を駆け出した ―――
ハイ、蹄の音がし始めた…
ハイ、魔法陣が発動した…
ヌ゛ン!と踏まれる度に魔法陣の術式が走る ―――
「腹が…あああああああああ…」
ブリュブリュブリュ…
「腰が…もうダメだ…」
盗賊の一人が落馬する
「なんだこれは?ちきしょうトラップか!」
最後尾を走っていた男だけは魔法陣を避けて馬を走らせ、どんどん加速していった ―――
「あっ!?一人抜けたぞ!」
「逃がすか!炎よ、走れ!火の矢!」
放たれた魔法は僅かに外れ、馬の尻尾に火が着いただけであった
だがそれは、ワイス達を探して上空で飛んでいたキュレーネへの目印としては十分であった
急降下して一気に最大戦速まで加速し、アーチボルトに矢をつがえるキュレーネ ―――
「限界突破の矢!!」
キュレーネ史上最高速から放たれた矢は空気の壁を突き破り、ドォン!!という衝撃音と共に盗賊と馬の頭を貫いて地面の中に消えて行った ―――
スタッ、と着地したキュレーネが盗賊の荷物を見てみると、なんかゴソゴソ動いている袋を発見した
「キュイちゃん?」
「キュイーーーーー!!」
バッ、と袋を開けると、ガバッ、とエイリアンのフェイスハガーのように顔にしがみ着かれた
その後到着したアランやシグナス達の手によって、盗まれた物は無事回収された
ちなみに盗賊達は服に盗賊と書かれ、その辺に吊るされている
「やれやれ、とんだ災難だったな。盗賊なんぞが近寄って来ないように出来ないもんかね」
「それもそうだな…番犬でも飼ってみるか」
そんなこんなでアランとシグナスの進言により、後に魔犬の群れがカザロフでは飼われるようになった ―――
なんか寝ているネコスを撫でていたら、微笑んだ後にビシッと手をしばかれました
ウン…
どっちだよ?…




