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訓練開始!カザロフ兵団副団長!その7

お疲れ様でございます


まったくね


物価はホイホイ上がるのに、お給料が上がる気配は全くありません


それでモノが売れないとか当たり前じゃん、と思うのは私だけでしょうか


さておき、本日のキララ、どうぞ

「あの…違うんです。大事に持って帰って、冷えたらいけないと思って温めていたらこうなっていたんです」


「なんてこった…そいつは生まれて最初に見た相手を親だと思い込むんだ…もうそいつの主人はキュレーネだ」


「まじか…それじゃもう売り物にはならんだろうな…」



ベッドを見に行ったザムダ情報によって集まった者達が見たもの ―――



その辺で捕まえたトカゲやネズミを与えられている、生まれたての飛竜とキュレーネであった


「キュイちゃんまだ食べる?」


「キュイ!」


「はい、アーン…」



「もう名前もつけて餌付けもしてるのか…ウン…この子のお母さんはお前だ」


「しゃあねえ、諦めるか…ていうかキュレーネなら飛べるのに飛竜いらないだろ…もったいねえな」


「今ならまだ記憶を消せるかも知れない。私に貸してみろ」



ワイスが手を伸ばしたところ、キュイはガップリと嚙みついた ―――



「痛ったァアアアアアアアアい!!何するんだこの爬虫類めが!!」


「止めてください!キュイちゃんは怖がってるだけなんです!」


「とまあこのように、主人以外に対する反応はこれが普通だ。下手に手は出さない方が良い」


「なるほど。とりあえず今日はもう寝ようぜ。明日もあるし、色々あって疲れた」



そんなこんなで解散して、今はお布団の中でキュレーネとキュイの二人きりである ―――



「キュ~イちゃん?」


「グロロロロロ…」


顎の下を撫でられ、子猫のようにゴロゴロエンジン全開になっているキュイ


反り返ってグリグリと頭を押し付けて来るその子が、キュレーネにはたまらなく愛おしいものに思えた



一夜明けて朝 ―――



「おはよう、みんな。今朝は行軍と水や食料の補給についてだ。基本的には補給部隊が軍の後ろに着いて…ン?その子は?」


「飛竜です。名前はキュイです」


「じゃなくて、なんでここにいるの?」


「夕べ生まれたばかりで、まだ目が離せないからです」


「ああ…ウン。こういう時、おめでとうって言ったら良いのかな…キュレーネって飛竜を出産するのか」


「お父さんはゾディアックさんだそうですぜ」


「マジで!!?」


「こらアラン、悪質なウソは止せ。夕べちょっと飛竜を狩りに行って、その卵を見つけて来たんです。それをかえしたのがキュレーネという訳です」


「ああ、そういう…とりあえず講義中は大人しくしててね。じゃあテキストの18ページと地形図を開いて」



一方その頃、雪山のアイスドラゴン村 ―――



「ブェーーーーークショイ!!!」


ボッ!という音と共に発生したアイス吐息ブレスが、遠くを飛ぶかりの群れを貫いて全部吹き飛ばした


「おやゾディアック様、お風邪ですか?」


「いや、噂か何かだろう。きっとシグルドかアムストラウス辺りだ。あいつら余計な事喋ってないだろうな」



話は戻り、カザロフ ―――



「はい、小テストはこれまで。3人は引き続き馬術、ワイスとシグナスは戦術だ。今日の相手は俺とサリーナだ。我が軍の精鋭部隊の戦い方を教えてやろう」


馬術の方はアランとベルサリオがメキメキと腕を伸ばし、本日無事合格となった


キュレーネはまだ脚だけでの操作が覚束おぼつかないようである


ワイス vs ポチの50人戦 ―――


遠くからチクチクと矢を撃って来る数名の部隊を追ったワイス軍が伏兵に遭って半壊、その後2回綺麗に挟み撃ちにされて全滅


シグナス vs サリーナ ―――


サリーナが連れて来た第二強襲偵察部隊のエリート兵達が猛者揃いだった為、指揮を執るまでもなくシグナス軍全滅


「クッ…この私がここまでボコボコにされて負けるとは…」


「丘の上から見ていたが、ワイス軍がどう反応するかあらかじめ分かっていたような動きだった。おそらくワイス軍がそう動くしかないように仕向けていたのであろう」


「なるほどな…私もシグナス軍を見ていたが、サリーナ殿の部隊はとんでもないな。あの突破力では防ぎようがない」


「第二強襲偵察部隊とは軍の先駆けとして動いて相手の力を量ったり布陣や地形なんかの情報を得て報告し、本隊に最良の布陣と策を組ませる為の部隊だそうだ。フィッツ殿の第一の方は敵の見張りや伝令の始末、陽動作戦などに特化しているらしい」


「ほう…」


二人が話していると、後ろからザッ、ザッという足音がし出した ―――


「よう、俺達も明日からこっちに参加だ。キュレーネはもう少しかかる」


「戦術訓練って何をやるんだ?」


「アランにベルサリオ。戦術訓練っていうのは今のところ50人対50人で指揮を競っている。実戦形式でお互いの作戦で勝負するんだ」


「俺も出て良いのか?」


「指揮官はダメだ。私も出て良いなら、そうそう負けはしないと思うんだが」


「そうか…」


「とりあえず今日はもう帰ろうぜ。そろそろみんな引き上げるみたいだ」


「そうだな、じゃあ帰って飯にでもしよう」



そうして皆して兵舎へと引き上げたところ、一つの事件が起きていた ―――



ほろほろと涙をこぼしていたキュレーネは、シグナス達を見つけると泣きついて来た


「キュイちゃんが…キュイちゃんが、飛竜の素材と一緒に盗まれました…」



「「なん…だと…!?」」 ―――

どうか私と皆様は、楽しい時間を過ごせますように

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