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閑話休題!魔法中女プリティー☆彡キララ その6

暑気当たりで、体がだるいです

皆さんは、日中長い時間、外にいないようにお気をつけください


それでは本日のキララ、どうぞ

「…まさか、この力は?」


巨大なボウイナイフを取り出し、腕を軽く突く

1㎝ほど刺さったが、声の一つも上げない


蘇生の杖と化した、プリティー☆彡ステッキを傷口にかざす


するとどうだろう

みるみる傷が、塞がっていった


親父を、治せるかも知れない―――


居ても立ってもいられなくなったアキラは、病院へと飛び出した



現在時刻は、夜の9時過ぎ

既に面会時間は終了しており、急患以外の来訪は禁じられている


ブルーシエルのドレス

フリフリである


銀のティアラに、肩まで垂らしたパーマの頭髪

ティアードロップのサングラス


羽根の生えたブーツ

もしゃっと、すね毛が出ている


どう見ても、変態―――


そんなアキラのスネークミッションが、始まる


一通り周囲を空から見回してみたが、窓でも割らない限り、正面から入るしか無さそうだ


物を壊したのでは病院に悪い

見つからないように、正面から入るとする


可能な限り薄い角度から、受付けの様子を覗う

どうやら受付けの人は、うとうとしているようだ


自動ドアが開いた

その瞬間に、前方転進で転がり込む


何故か、巨大なボウイナイフを抜いている

軍人時代の習性が、もう体に、染みついてしまっているのだ


周囲の気配を探りながら、慎重に父の病室を目指す

ナースセンターでは、まだ看護師が起きて仕事をしている

その窓口の下を、匍匐前進で這って進む


「ねえ、誰かいない?」


―――まさか、勘づかれたか?


ビタ止まりして、気配を探り始めるアキラ


「もう、しょうがないわね」


ナースセンターを出て、パタパタとどこかへ小走りに走って行く


俺には気づいていなかったか

運が良かったな


巨大なボウイナイフを、鞘へと収める


その後は特に、人の気配は無かった

すんなりと父の病室へと辿り着き、その扉をゆっくりと開く


中にいた看護師が、扉の方を振り返った

さっき、走って行った看護師だ


看護師の目がアキラの姿を捉える前に、扉の陰に身を隠す


「…誰かいるの?」


看護師が、扉の方へと歩み寄る


あと一歩で、アキラがその視野に入る―――


その瞬間、逞しい腕が看護師の口を塞ぎ、その顔をアキラの反対側へと向けた


裸締め―――

スリーパーホールドとも言う


「むうううううううううううううううう!!!」


口を塞がれたまま、看護師が声にならない声を上げる


アキラは、頸動脈を締めるのが上手い

10秒も経たないうちに、看護師の意識は途切れ、その体からは一切の力が抜け落ちた


両脇を抱えてズルズルと引きずり、途中にあったロッカーを開ける

音を立てないようにロッカーに押し込め、そっ閉じする


5分もすれば意識が回復し、騒ぎ始めるだろう


―――少し、急がないとな

もうだめだ


俺氏、ダウン


またね

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