閑話休題!魔法中女プリティー☆彡キララ その4
お疲れ様でございます
今回は、お食事中の方はお控えください
ちょっと汚い回です
それでは、どうぞ
プスー
全身全霊の根性を込めて塞いでいたアナルから、ガスが漏れ始める
限界を、迎えつつあるのだ
「…ねえグリ?…ううん、グリ様?おねがいだから、止めて?…止めてください」
それに応えるグリの声は、冷たい
「画質は分かるんだけど、音質ってどう上げるんだろうね。キララ、知ってる?」
グリは今、迷っている
顔をメインに撮るか、これから出るものをメインに撮るかである
それを聞いたキララは察した
その顔に、絶望が走る
もう駄目だ
この目ん玉、絶対ネットにうpする気だ
私のフルネームを添えて
殺す気か?
この私を、終わらせるというのか?
「…ねえグリ様?この1回だけ、大目に見て欲しいの。もうしないから。グリ様みたいな大物だったら、寛容じゃないと。ね?」
もう、出ちゃう
今、少しハミ出そうになった
「知らなかったのかい?ぼく、悪魔なんだよ?今、考えてる事教えようか。…はやく漏らせ」
キララは、泣き出してしまった―――
這って、トイレを目指す
ケンカ売って良い相手じゃなかった
なんとかカメラから逃れないと、社会的に、死ぬ
1メートルほど進んだところで、何かに足を掴まれた
「今、きみの足を掴んでいるのが、怨霊だよ?逃げられると思った?ざんねんでした」
グリが、ケラケラと笑い出した
畜生、コイツ本当に悪魔だ
お前は、地獄行きの悪党だ
何か、ないのか―――
走馬灯―――
アナタの社会性、そろそろ終わりですよ?
ほんの僅か数秒間、救いを求めてキララは走馬灯に頼った
だが、答えなど無かった
嗚呼そして、運命が非情のアウトを宣言した―――
ブブブブブリュリュリュ…プゥ
グリが、笑いを堪えている
笑い声のせいで、この音を録れない事を嫌った為だ
キララの目から、光が消えてゆく
もう、死にたい―――
この世に、希望なんて無かった
不幸だけが、私の人生なんだ
だったらもう、お終いにしたい
「もう出ないの?録画終了するよ?」
写真ではなく、動画だったらしい
もう、何もかもがどうでもいい
このまま貝になって、海の底に一人でいたい
「Xっていうの?キララのアカウントにアップしたよ?漏らしました、って一言添えて」
本当に、やりやがった―――
「わあ、もうリポストされてるよ?イイネがいっぱい来てるよ?おめでとう」
「…うわあああああああああああああああああ!!!!」
既に解放され、足腰も立つようになったキララは、ベランダへと飛び出した
だが、飛び降りようとしたその瞬間に、再び怨霊に足を掴まれた
私には、死ぬ事さえ許されないのか
グリ、アンタ本物の悪魔なのね
うんこまみれ―――
Xで、そんな姿を晒された
ふと、プリティー☆彡ステッキが目に入った
無意識のうちに、掴んだ
「プリティー、プリティー、ルルルルル~、魔法中女にな~あれ!!」
眩い光が、キララを包む
帽子の力は、偉大だ
パンツが、浄化を始めた
「…うん。悪かったのは私だから、謝るわ。ごめんね、グリ。動画だけ消しといて」
「いいんだよ。ぼくもちょっと意地悪だったかな。消すもなにも、動画なんてはじめから録ってないよ?」
自分で書いておいて何なんですが、主人公が色々悲惨なのってどうなんでしょうね
それでは、おやすみなさい




