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飛べ!魔法中女プリティー☆彡キララ その9
一応、何事もなければ毎日アップする予定です
帽子の力は、偉大だ
だが何事にも、限度というものがある―――
たかだか時速40㎞少々の車ですら、制御するのが難しいキララである
あっさりと音速を超え、未知の速さで変わってゆく景色を前に、キララの動揺は有頂天に達していた
帽子の力を以ってしてでも、抑えきれなかったのだ―――
「た す け て ! !」
どんどん、地表から離れていく
地球は丸いのに、キララは真っ直ぐ飛んでいるからだ
ちなみにキララは、まだ加速を続けている
現在の速度、マッハ21…22…まだ、上がっていく
このままでは秒で対流圏を突き抜け、成層圏へ到達するだろう
血液が沸騰するという、アレだ
冷や汗、涙、そして乙女的にはアウトな汁が下から、とめどなく溢れた
キラキラと、空にその軌跡を描いてゆく―――
本日は1本だけです
ごめんね




