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ポンコツ転生公女は実は最強の魔術師です~元悪役令嬢だった公女は二度目の人生でもふもふたちとスローライフを謳歌したい~  作者: 雪野みゆ
第二部

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エピローグ2

 心愛が元の世界に帰ってから、月日が経つ。


「そういえば、マリエが皇太子妃になったらやりたいこととは何だ?」


 いつものようにベルンと四阿でお茶を楽しんでいると、彼が聞いてきた。


「ああ。そのこと?」


 エルシーと相談してかなりまとまってきたことだし、そろそろベルンに話してもいいかもしれない。


「実は国民の祝日を作りたいの」


「国民の祝日?」


「そう。王侯貴族、平民、すべてのクリュタリオン帝国の民は、仕事を休んで余暇を楽しむという日のことよ」


 ベルンは驚いたのか、しばらく固まっていた。


 私とえりかは日本人だった頃、会社の労務管理の仕事をしていた。だが、それは表の顔で実際は社員の労働時間に不正がないか監査する裏の顔を持っていたのだ。


 申請をせずに残業をする人間、休暇であるにも関わらず仕事をする人間の何と多かったことか。


 不正を見つけるたびに私とえりかは「皆が平等に休める体制が作れるといいのにね」と嘆いたものだ。


 クリュタリオン帝国はそんな日本の会社に似たところがある。


 実力主義、男女均等雇用等、いい点がたくさんあるのに……。


「だったらトップを始め、皆で休んじゃえばいいんじゃね?」と思った私は行動に移すことにした。もちろん、私が余暇を楽しむためだ。


 将来的には週休二日制も導入したいと言った私を「先輩らしい」とえりかは笑った。


「……突拍子もないことを考えるな、マリエは。正直かなり驚いた」


 やっと現実に戻ってきたベルンは口を開く。


「そうかな? 前例がないことだし、実現するにはかなり年月を要すると思うのだけれど……」


「いいのではないか? 俺はその祝日にマリエとゆっくり過ごしたい。何。俺が皇帝になったら、すぐにでも制定してやる」


「それはちょっと……革命が起こるかもしれないからやめた方がいいわ。徐々に詰めていきましょう」


 ベルンが不満そうな顔をする。放っておくと独裁者になるタイプだ。私がしっかりしないと!



 後にクリュタリオン帝国では国民の祝日から始まり、週休二日制も導入されるのだが、それはまだ未来の話だ。

ここまでが商業化されたお話となります。

ここで一旦この話は完結とさせていただきます。

お読みいただきありがとうございました。

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