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回復アイテム

「はぁーはぁー、逃げきれたね。お犬さん追ってこない」

「だなー」


 俺とクルミは森を抜け。

 近くの公園のベンチに座っていた。

 鞄の中には大量の松茸がある。


「隼人ー、松茸どうするの?」

「食べる。残りは・・・・直倍所に持ち込むか、ネットで売るよ。クルミも好きなだけ持って帰って良いよ」


「じゃあ、3本もらおっかな。お菓子がわりに食べるね」

「生は危険だから、気をつけてなっ」


「うん、じっくり焼いて食べる」

「それと日持ちしないだろうから、なるべく早く」


「大丈夫、心配しないでー。私も少しは料理するんだから。

 あっ、そうだっ!明日私が松茸弁当つくってあげる」

「それは嬉しいな」


「じゃあ、今日はそろそろ帰ろうか。あまり遅くなるのはいけないから。家まで送るよ」

「いいのー?」


「あぁ、野良犬が追ってくるかもしれないから、注意しないと。犬の嗅覚はなめちゃいけない」

「そういえば・・・隼人。スキル使ったのにお腹減ってないの?」


「あっ、ほんとだ・・・」


 何故だろうか?

 LV2に進化したからか・・・・

 それとも松茸を食べたからか。

 分からない。

 だが良いことだ。


「よかったねー」

「うん。じゃあ行こうか」



 俺はクルミを家に送ってから、帰宅した。







 家につくと。

 夕食を食べてから自分の部屋に。

 俺はとりあえず松茸をネットに出品しといた。


 椅子に座って考える。

 スキルを使っても疲れも空腹感を覚えなかった理由を。

 

 だが・・・

 考えても分からないので。

 とりあえずもう一度スキルを使うことにした。


 部屋の花。

 つぼみ状態のひまわりの葉を触り、祈る。


『花が咲きますように』

『花が咲きますように』

『花が咲きますように』

・・・・・



 10回ほど祈ると。

 

 パカッ

 花が咲いた。

 そして・・・・


「きゅるるるる~」


 急激にお腹も減った。

 疲れも来た。


 どうやら・・・

 スキルがLV2に上がったから疲れなくなったわけではないらしい。

 すると・・あれか。

 松茸か。

 キノコパワーか。

 マジックマッシュルームか。



 俺は松茸を取り出す。

 台所にいってフライパンで調理。

 すぐに食べる。


 すると・・・

 うぉっ。 

 うおおおおおっー。

 見る見るうちに疲労が回復していった。

 

 あっ。

 分かった。

 分かってしまった。

 何故スキルを使っても疲れ&空腹を感じなかったのか。


 多分・・・

 この松茸を食べていたので疲労や空腹を感じなかったのだと。

 この松茸こそが、スキルの疲労&空腹回復に役立つのだと。

 つまり。

 スキルに対する回復アイテムなのだと。



 ふふふっ。

 これは良い発見だ。

 実に使える。

 スキルを飛躍的に活用できる様になる、転機かもしれない。


 俺は微笑んだのだった。


10/3 (月)22時に短編投稿しますので、宜しければご覧下さい。


「君の名を呼ぶとき ~人を好きになる瞬間」

※ページ下部のリンクをクリックすると飛びます。

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