疑惑の教室
( Д )スポーン
同じ内容でしたね・・・
修正しました。
次の日。
俺は朝、いつもどおりクルミと会った。
駅での待ち合わせだ。
このまま一緒に学校に向う。
彼女はいつも通りで、特に変化はない。
多分、昨日俺が美波さんと映画館に行ったこと知らないと思う。
「隼人、おはよう」
「うん。おはよう」
俺達は電車に乗り、学校に向ったのだった。
いつも通りの日常だった。
◇
教室。
俺は席に着く。
クルミも席に着くと、美波さんと仲よさそうに話している。
特におかしなところは感じない。
ぎくしゃくしたところはなく、とても仲良く見える。
二人とも笑顔だ。
「おっつー。隼人、昨日どうったよ?上手く顧問には言っておいたから。体調悪いって」
ギクリ
声の主はタカシだ。
そういえば・・・タカシには部活をさぼるために協力してもらったので。
俺が放課後どこかに行っていた事を知っている。
「クルミと美波さんと映画に行く」とは行っていないが。
「あぁ、ありがとう」
「今度俺がサボる時おねがいじゃん。まぁ、うちの部活ならなんとでもなるけど」
「勿論だ。俺が力になろう」
「でっ、昨日は何だったの?そういえば理由聞いてなかったじゃん」
「あぁ、ただ、ちょっとした用事」
「ふーん。まぁ。色々あるわなー」
「だな」
「そういえばさー、あの映画見た?今人気の泣き映画。俺っちも見に行こうかと思ってるんよ」
「そうかー」
俺はタカシと話しながら。
教室を伺った。
昨夜俺に送られたメール。
『今日、美波さんとデートしてたね。朽木さんは知ってるのかな?浮気?』
メールの送り主がこの教室にいるのかもしれないのだ。
俺はこちらを見ている者がいないか、注意深く観察した。
だが・・・
特に怪しい者は発見できなかった。
暫くして。
「隼人君、おはよう」
「美波さん、おはよう」
美波さんが俺の机に。
彼女の隣にはクルミの姿。
美波さんの鞄には、俺が昨日買った星型キーホルダーがついていた。
ゆらゆらと揺れている。
「美波さん、俺もいるよ」
「あっ、いたんだタカシ君」
「ほほほっ、俺の扱いが軽いぜー」
うなだれているタカシ。
だがっ。
タカシが目敏く発見する。
「あっ、美波さん、そのキーホルダー。あの泣き映画のじゃない」
「あっ、分かっちゃった?」
嬉しそうに笑う美波さん。
「いいなー。私もあの映画みたい。隼人ー、今度見に行こうよー」
「う、うん。そうだね、クルミ」
俺はちょっと胃が痛くなったが。
なんとか笑顔を保った。
もう一回美波さんと見に行ってるし。
「俺も見たいけど、アレはカップルか女子同士じゃないときついからねー。
男は無理。隼人、俺と一緒に見行こう」
「嫌だ」
「だよねー」
さらにうなだれるタカシであった。
そんな風景を見ている一つの女子グループ。
その中心には・・・
元クラスで一番かわいかった女の子。
お嬢様系女子、華玲風花。
彼女は意味深な眼で朽木さん達を見ていたのだった。
フワリッ
奇麗に巻いた縦ロールが揺れたのであった。