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これは、呪いか祝福か  作者: 宍戸 オウカ
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第一話 何時もの

ギルドは今日も賑わっている。 冒険者が仕事を探し、依頼を受け、訓練場では新人が汗を流していた。

冒険者ギルドの掲示板の前で、腕を組みながら依頼書を眺めていた。 今日の仕事を決めるためだ。


「次の依頼どうするよ?」


体躯の大きい青年が、俺の肩に手を置きながら聞いてくる。


「ガルド…痛いから、もう少し加減してくれ」


「お?そうか?悪いな!」


ガルドは悪びれた様子もなく、「ガハハ」と豪快に笑った


「私、金欠だから割がいいのが良いなぁ…」


少し間延びした口調で、小柄な少女が、注文を付ける。


「そんな美味い依頼有れば、迷わず受けてるよ。ミナ」


「だよねぇ」


少し不貞腐れたように体を揺らすと、腰回りに付けた工具と蒸気機構の武器が揺れる。

見た目はただの小柄な少女だが、技術だけなら同年代で右に出るものは居ない。

試作品の材料費で、万年金欠らしい。


「まぁ、死なない様な奴にしてよ」


「解ってるよシオン。ちゃんと実力に合うヤツにするさ」


シオンは気だるげに肩をすくめる。 細身に見えるが、弓を引く腕には無駄のない筋肉が付いていた。

背中の蒸気機構付きの長弓は、遠目でもすぐシオンだと分かる。


掲示板に張り出された用紙の内容を、吟味しながら、軽口を叩き合う。

調査 討伐 採取 様々な内容と理由で、依頼が出ている。


「コレにするか」


一枚の用紙を剥がす。そこには大きく「調査」の文字。

それを見ていたガルドが、声を上げる。


「調査ぁ!?討伐にしようぜ?」


ガルドは、少し不満そうだ。


「ほら」


他の三人に見えるように、用紙を差し出す。

そこには、新たな地下ダンジョンの調査

マッピングや、生息する魔機械の種類・数の調査など、成果に応じて報酬が支払われる歩合制の依頼だった。


「なるほど、コレなら簡単な討伐よりは楽しめそうだ!」


「歩合制かぁ…マッピングと生態調査比重の大きい方で進めない?」


「私はどっちでも良いけど、「死なない」様に行きましょう」


こうして見ると、本当にまとまりのない四人だ。 それでも、不思議と今まで何とかなってきた。


「皆、受けて良さそうだし、受けてくるわ」


「おう、任せた」


「よろしくー」


「任せるわ」


三人の返事を聞くと、そのまま受付へ向かった。


──これは、いつもの日常だった。

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