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学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった  作者: 136君
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55/356

30:00③

「あづー!」

「溶ける〜!」

「じぬー!」


2限終わりの昼休み、いつものように学生会館の2階の席についた俺たちは、そんなIQ0な会話をする。まじで福井暑い。いや、むしろ蒸し暑い(どこかのヒキガエルくんの真似じゃないよ)。でも、そんな思考回路しかなくなるほど、脳が解けてしまっている。普通に死ねる。


 押し寄せてくるレポートの山を乗り越えて、ようやく一息つけるようになった火曜日は、あと一コマ乗り越えたら桜と買い物《デート》だ。明日にはまた新しく課題が出るし、今週末にはダイビングの自己紹介カードの完成が待っている。ゆっくりできるのは本当に今日までだ。あー、明日からのこと考えたら憂鬱で、あと二日三日は寝ときたい。


「なんか大阪より暑ない?」

「それな。緑多いからマシかな思ってたけど、あんま関係なさそう。」

「しかも、雨多いから湿気多いし。」


今日は俺が作った、お揃いの弁当を開いて手を合わせる。献立はお好み焼きとご飯だ。まあ、このお好み焼きはちょっと前に作って冷凍していたものだけど。


 このお好み焼きはしっかりとお好み焼きだ。広島焼きとかいう邪道とは全くの別物。むしろ、「広島風お好み焼き」とかいう名前をつけて、お好み焼きを汚すのはやめてくれないか?あれは全くの別物やろ?


 こんなことをいつまでも言っていたら戦争が起きかねないので、一旦落ち着く。すぅーはぁー。


 前に学科のメンバーにこの弁当を見せたら発狂していた(主に蒼空が)。でも、俺も桜も根っからの大阪人なので、逆にこの組み合わせじゃないと違和感がある。


「んで、今日はどこ行くん?」

「まあ、考えてるのは映画。」

「ほう。なんかおもろいのあるん?」

「いや、新しいのちゃうくて2回目見よっかなって。」


まだ公開中のアニメの映画の2回目を見ようかと提案する。ちなみに1回目は公開初日に行った。大阪なら初日に行くことなんかほぼ無理に近いけど、福井なら難なく入れた。


 でも、そのときは周りにたくさんの人がいたため、少しだけ騒がしかった。だから、今度は静かなところでもう一度見たい。


「あー、そういうことね。たしかに私ももう1回見たいかも。」


その気持ちは桜も同じだったようで、とりあえず今日の行先は決定。その後のことはまた後で決めたらいいだろう。


 なんて話しながら食べているうちに、もうタッパーの中は空っぽ。時間もいい時間になってきた。


「そろそろ行くか。」

「やな。導入ゼミめんどー!」

「それな、今回も座りっぱなし?」

「多分。久志も?」

「せやろな。んじゃ、今日もここ集合でええか?」

「うん。ええよー。」


席を立ち上がり、共通講義棟に向かって歩き始める。そしてアトリウムの上で別れた。

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