新歓でもう先輩たちは暴れ始める④
「とりあえず、何か質問ある?」
部長の前田先輩がそう聞いてくる。今ある質問といえば…
「あっ、たしかサイトのほうに昼休みに誰かは大体いますって書いてあったんですけど…」
「あーそれね。てか、空きコマとかの時間で部室使いたい人っている?」
ん〜、たしかに木曜は2、3限が空いてたり他もちょいちょい空いてたりするし、オンラインも結構受ける場所で悩んだりするからな。そういう時に使えるようになったらこっちとしても便利ではあるか。昼は桜や他にも一緒に食べる奴がいるからいいにしても、その他に時間を潰せる場所があったらその方がいい。
そう考えて手を挙げると、桜も手を挙げる。まあ普通に考えたらそうよな。
「そうかぁ。どうする?譲渡するのもいいけど。」
「そこは先輩に任せますけど、私たちは基本的に部室でイモムシになってるんで、私たちの鍵は勘弁いただけると…」
木崎先輩がごまをすりすりしながらそう言う。前田先輩は「分かってるって」と呆れた顔をしながら少し考えるような表情を見せる。
「小浜は1本でどうにかなってるんだよね?」
「まあ、そうですね。八雲先輩が管理していて、今日はそれを借りてきてるって感じです。この2人に任せるのは不安だったんで。」
加瀬先輩は何やらPCを覗きながらそう答える。なるほど。小浜に行っても鍵はあるんだな。
「まあ、それ決めるのも今日はいいか。鍵のことはまたおいおい伝えるね。あと…何か連絡することあったっけ?」
「あれちゃう?」
「あぁ、忘れてたわ。」
思い出したように黒板に何やら書き始める前田先輩。
『イベント用の部誌の原稿書いてくれる人募集中!』
「ここにもあるように、毎年参加してるイベントがあって、それ用の原稿とかイラストとか書いて欲しいなぁって思ってます。テーマも字数とかも自由で、忙しかったらいいんだけど…今書こうって思ってる人いる?」
書くって言われても初めてだしなぁ。とりあえず今回はパスしときたい。
その考えは他のみんなも同じような感じで誰も手を挙げようとしない。
「まあそうだよね。初めてだから仕方ないか。気分が変わったらいつでも言ってね。」
前田先輩はそう笑って手を叩く。
「んじゃ、アニメ鑑賞の続きするかぁ」
その後も俺たちはアニメを見続けて、新歓1回目は終わった。




