悪い子にはビリビリよ
「でもよ。俺刀とか使えないぞ?」
そう言った瞬間また電流が流れた。
「もー可愛くないですよー」
「いや、女だって一人称俺って言う人いるだろ!?」
「あー、判断は私なんでー」
「じゃあ何か!?俺はイナンナが思う可愛い女の子になれと!?」
「はーい。正解でーす。とりあえず魔物が現れるまでーまだー時間あるのでー言葉遣いから治しましょー」
「んな事言われてもずっと男で生きてきたんだぞ!そんな直ぐに治るわけ……っつ!!」
そう言っている間に電流が3回も流された。
「大丈夫ですよー私がきっちり調教しますんでー」
「この変態女!」
そうして言葉遣い訓練が始まり、数時間。
電流に少し慣れたと思えば強くなったり勝手に改造して電流かと思えば氷みたいなのが出てきて身体を冷やしてきたり。
そしてその結果。
「あぁ、もう!刀の使い方教えてよね!」
ええ、立派にイナンナ好みの話し方になりました。
もう、プライドとかありません。
「そうしたいのは山々なんですがー」
「何よ?」
「魔物来ちゃいましたー。てへっ」
「えっ?」
後ろから確かに邪悪な気配を感じる。
「あれが……魔物」
でっかい蛇だな。が率直な感想だけどこの気配…。
「あれどうやって倒すのよ!」
確実に今の私より強い。
「ルイのー覚えが悪いからですよー」
「イナンナのせいでしょ!」
あぁ、もう!どうするのよ!
「とりあえずー刀。持って下さい」
「だから使い方!」
「い、い、か、ら」
「もう!」
背後にある大剣を取り
「これで良いわけ!?」
「はい。今回だけのー必殺技ですよー」
「はっ?」
何これ?身体が熱い。だけじゃない。意識が。
「イナンナの必殺技ー。乗っ取り!」
そう声に出したのは私。
「は?え?」
「今だけルイの身体借りてまーす」
あぁ、自分で喋って自分で答えているとか……。何なのよ!
「ルイはとりあえずーこの動き見てくださいねー」
身体が勝手に動き
蛇を真っ二つに切り倒していた。
「まー、こんなもんですねー」
「……イナンナ」
「何ですかー?」
「とりあえず私の身体から出ていって」
「良いですけどー」
そう言うと意識が戻ってくるのが分かる。
「ねえ、イナンナ」
「何ですかー?」
「それ、最初から出来たわよね?」
「やっぱりルイはー頭の回転早いですねー」
「こ、このクソ女が!最初から俺の言葉遣い治したかっただけじゃねえか!」
「正解でーす。でも可愛くなかったので」
今までくらった電流の10倍くらい強い電流が身体に流れた。




