妹と文芸部
妹と文芸部
「はい、翔流の妹です」
「「おい翔流!!」」
「チーン」
「「いつまで死んでるんだよ!!」」
二人が「速く生き返れーー!!」と翔流の肩を揺さぶりながら言ったため、翔流は「はっ!」と言いながら生き返った。
「……えっと確か……おい咲! なにしてくれてんだ! ていうかあれお前にも」
「「そんなことよりこれはどういうことだ!! 説明しろ!!」」
翔流はいきよいに負けて渋々二人が指さす方を見る。
「あれ美春、何でこんな所に?」
「「ていうことは本当に妹なんだな!?」」
「え? 言ってなかったっけ?」
「「言われたことも無いは!」」
流石は幼稚園の頃からの腐れ縁、言うことが一緒だ。
「てか何であの時言わなかったんだ?」
咲がそう聞くと竹田は「うんうん」とうなずいていた。あの時とは、文芸部で俺の入部祝い件、廃部回避祝いをかねたパーティーで、「自分の事色々言おうぜ!」となってかなり自分達の事を言いあった。好きなラノベは? とか、休日は何してる? とか、弟か妹いる? とか……あれ? 言ってるじゃん。
「やっぱ言ってるじゃてえか!」
「根拠は!?」
「回想してたら言ってた!」
「咲! 本当か!」
「えーと……うん! 言ってた!」
「それでも何で……何で……こんな美少女と言わなかった!」
「理不尽だろ!」
いや俺ちゃんと「可愛い妹」て言ったからね? 理不尽すぎない? しかも「妹いる」て言ってたのになんだよ「それでも」て理不尽にもほどがあるだろ!
「うん? ちょっとまって……翔流の妹って事は名字竹内だよな」
咲は少し考える素振りをし、しばらくして「あ!」と言ってからこう言った。
「翔流の妹ってあの『男嫌いの美春』?!」
「「はい?」」
竹内兄妹がそろって「「はい?」」と言って竹田と咲が(やっぱ兄妹だな)と思ったがそれお口にしなかった。
「『はい?』てお前自分の妹に付いてる二つ名知らないの? 竹内妹は仕方ないけど」
「お兄は基本クラスで私としか喋りませんから」
「おい! そんな悲しそうな目で俺を見るなそこの二人!」
「……お前友達俺らしか本当にいなかったんだな」
「安心しろ、俺らは味方だ」
「おい!」
悲しい、なんか泣きたくなってきた。生き返ってすぐこれかよ。
「とっ、とりあえず話を戻そう。なんで美春はここに来たんだ?」
悲しすぎてもうこれ以上耐えられないため俺は話を戻した。
「え? そんなの決まってるじゃん。お兄の友達に挨拶に来たんだよ」
「あいさつ?」
「うん、お兄の友達になってくれてありがとうって。小学校、中学校の時、友達いなかったじゃん」
「「翔流……(涙)」」
結局話を戻した意味は無かった。




