第32話 嫉妬のレベルと、疑心暗鬼
姫宮サラの疑念が深まります
山本勇次の配信でギフト文化が理解できず
わけがわからなかった姫宮サラは
他のライバーを見てみようと
片っ端から配信に顔を出した。
一般人から芸能系ライバーまで。
サラが入室するたびにコメント欄は大騒ぎになる。
どの枠でもサラは
コメントはするがギフトは一切投げない。
「そういう人もいるのだ」と理解はした。
ミサキと勇次のように
距離感が近いライバーとリスナーがいる枠も
あることも分かった。
でも、どうにも腑に落ちない。
姫宮サラは引っかかりを覚えながら
スマホを閉じた。
山本勇次の枠では
リスナーがまずミサキに挨拶をするのが定着していた。
「おいおい、俺の枠だぞ? 挨拶は俺にしなさい!」
必ずそう突っ込む勇次と
それに乗っかるリスナーたち。
新規も面白いとノリに参加する。
しかし、
サラにはその光景が異様に映った。
他の枠では
投げているリスナーがその位置にいる。
ギフトランキングの見方も知らないサラは
過去にミサキがどれだけ投げていたかを知らない。
名前の隣のレベルが『110』だということは
他のライバーからその意味を教わった。
(……古参リスナーってこと?)
不満げなサラだったが
ミサキの様子を普段から見ている連と大西は
コメントのタイミングや微妙な言い回しから
『あれ、嫉妬してる……?』と
ミサキの異変に気づいていた。
サラが枠に通うようになりしばらくして
勇次もミサキのコメントのタイミングが
前と違うことに気づいた。
夜に電話していても、何か隠している気がする。
「……なぁ、凛夏。最近なんか変じゃないか?」
勇次が尋ねても
『何でもないよ。小説のプロット考えてたの』と
ミサキは答える。
しかし、その口調に違和感がある。
「……姫宮サラのことか?」
勇次が核心を突くと、ミサキは黙り込んだ。
(……あ、こいつ嫉妬してやがる)
勇次は確信した。
彼はミサキを安心させようと
電話越しに優しい声で
ミサキを安心させようと
言葉をかけ続けた。
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