#101 幸せは急接近中
ここはキララ大学、100話の後半です!
「さて、キララ大学の食堂に来たわけだけど…」
「飛翔さん、なんですか!あのシステム!」
「…食券制でも会計制でもない…これは…」
みなさんどうも、飛翔です。今日はキララ大学で学食を教えるために来たのですが…これって、どうなってるの?…って!
「グボォア!」
「飛翔さん!しっかりしてください。」
「何その天使にかまっている。次はお前らの番だぞ。」
「何…またバトルですか?」
「うるせぇ、歩く公然わいせつ罪どもが!」
「なんですか?初対面から失礼ですよ?」
「知らないな。我が名は原省吾、天使狙いの殺し屋だ」
「面白いじゃない…さぁ…」
と、戦闘態勢に入ろうとすると、後ろからバズーカ砲が飛んで省吾は気を失った。
「君たちは…」
「あたしたちは浜中大学から学食を教えに来ました。」
「そう。じゃあの道をまっすぐに。私はこの子を連れて行くわ。」
「は、はい。」
-その後の飛翔-
「…ん。あれ?ここは?」
「おはよう。気分はどう?」
「あぁ…少しだけ元気になった…あなたは?」
「私は小鳥遊葵、医務室の副室長で学食を教える会を開いた本人だ。」
「葵さん…僕はどうして…」
「君は天使狙いの殺し屋に狙われたんだ。」
「知ってたの…ですか?」
「彼が狙ってたのは知ってた…でも、ここにいるのは知らなかった…」
「そうなんですか…ところで学食を教える会って何ですか?」
「…いわゆる料理教室だ。募集したらほとんど誰も来なくてね…」
「それなら、こっちの大学でやりませんか?」
「確かに、それはいい案ね。なら今度そのあたりでやるように手配するわ。」
「わかりました。」
「今日は迷惑をかけた。今から一緒に教えに行こう。」
「はい。」
医務室から出た飛翔と葵はみんなの待つ食堂に向かった。
「飛翔!」
「彼は無事だ。…でも教え終わっちゃったよね?」
「…教え終わった?教えてないよ!何も教えられてないよ!」
「人がいない、誰も来ない、客引きしても人影すらない!」
「…そうだ。今度はそちらの大学で開かせてくれないか?」
「うーん…生徒会か先生に聞かないといけないわね…」
「私が聞きますよ!」
「さくら、ありがとう!」
「…さくら!?」
「…葵さん。お久しぶりです。」
「…幸せそうでよかったわ。また今度ご飯に行こう?」
「はい!」
帰りのバスの中、さくらと葵の関係についての質問攻めで盛り上がった。どうやら転生前学校が同じだったらしい。だからどうしたというのだが…気が付けば駅の前というレベルで盛り上がっていた。
「じゃあ、私は家に帰りますね!」
「私もバイト行かなくちゃ!」
「わかったわ!じゃ、また明日!」
「私たちは帰りますか。」
夕陽が落ちて少し夜が深まった電車の窓からは、明日への希望が急接近しているようだった。
はるか!適当になってない!?
佳奈…これが限界でした…