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花束を持って、君と  作者: 雲雀ヶ丘高校文芸部
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3話-6

 実はこの時、チョコと西園寺先輩は大変大変盛り上がっていた! この時の様子を、チョコは後にこう語っていた。 


⭐︎


「えっ!? 西園寺先輩、ご実家秋田なんですか?」

(うん、そうだ)

「私も祖父母が秋田にいるんです! 猟師をしていて、山菜を採ったり、罠を仕掛けたり猟銃で猪や鹿、鳥を獲ったりして美味しい料理にしてくれるんですよ」

(わかる。私の実家でも父がよく猟をしている)

「あのジビエ特有の生命力感じる味っていうんですか? あれをもう味わっちゃうと、普段スーパーで買ってくるお肉が味気なくなるって云いますか、なんだか物足りなくなってくるんですよね」

(完全に同意。あなたはよく分かってる)

「んで、オラはよぐ爺ちゃんのあとさついてって捌くところ見せてもらったりしたけんど、あれにはたまげたなや」

(分かる。命をいただくという事が自然に手を合わせるし、命を無駄にしない為に血を抜いたり肉を捌く猟師の腕は、的確で美しい)

「そっただこともいいけんど、水も美味ぇし、魚もたらふく食ってもバカスカ釣れる。婆ちゃんの作るゼンマイの味噌汁がこれまた美味くて、毎日食べても飽きないんだなや」

(空気が良いところで食べる食事は格別に美味しい。厳しい環境で生活しているからこその知恵を使った保存食は、その保存方法も味付けも栄養を蓄える為に相当考えられている)

「オラ先輩がそっただ山に詳しいとは思ってもみなかっただ。先輩とはうめぇ酒が飲めそうだなや」

(同意。私たちはまだ未成年だが、成人したらマムシ酒や鮎の骨酒で杯を重ねたい)

「楽しいなや。嬉しいなや」


⭐︎


 この間、西園寺先輩は一言も話さなかった。

 隣にいるので話は聞こえてくるし、姿は見える。先輩は口を開かず、頷きながらチョコの話に耳を傾けていただけだった。チョコに聴こえていたのは、彼女が勝手に作り上げた幻の声である!

 気を良くしたチョコは先輩と共に登山をする約束をしてしまった! 私に相談もせず、勝手に!!


 次回。私たちは陸上もペタンクもせず、山を登る!!!

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