二十六話
ネタがないッ!
屋敷について数時間、食事を取り終え、書斎の椅子にウィスキーを片手に座っていた。味もウィスキー、色もウィスキー、香りもウィスキー、ラベルにもウィスキーと書いてある。幸にも、この世界の文字は読み書きできるようになっていた。おかげで、今のところ言語で困ったことはないし、図書室で本を読むにも苦労はしなかった。
様々な本を読んでわかったことは、この国がバーデン王国という国であること、そのバーデン王国は序列14位中8位であること、近年平和が続いていることだ。ちなみに、俺が住んでいる王都の名前もバーデンという名前になっている。
バーデン王国は、大陸の東端に存在し、北、南、西にはそれぞれ序列2位のモル共和国、序列1位のスーリ帝国、序列4位のノーク教国がある。他にも国際情勢について詳しいことを知りたいが、残念ながら、これ以上の情報はうちの図書室にはなかった。
そして、一つ興味深い情報についてもわかった。魔法のことだ。
魔法は、どうやら武力としては行使できないとのこと。基本倫理とか、法律とかの話ではなく、一つの事実としてだ。それが直接行使であっても、間接行使であっても、生物(人間に限らず、猪などの野生動物や、ゴブリンなどの魔物をも含む)に武力行使ができない。その理屈についてはわかっていないらしく、神様が禁止したということだけがわかっている。人が心地良いと感じるだけの熱は出せるが、それ以上は熱くできないとか、火を作り出しても、木を燃やさず、火傷もせず、ヤカンやら、フライパンやらに熱を伝導させるだけ。熱されたフライパンに触れても火傷はしない。熱々のシチューをこぼしても影響はない。まぁ、口の中が火傷したりはするらしい。なんだこれ。なにこの適当な設定。もっと考えろよ。
初出勤に、酒も飲み、本まで読んだ俺は、もう疲れちゃった。寝る。就寝室にはいって、布団に入って、と、その前に寝間着、なんだか浴衣に似ているようなものに着替えて、もう一度布団に入って、蝋燭の火を消した。
蝋燭を消したにもかかわらず、部屋には月光が差し込み、かなり明るかった。そういえば、カーテンを掛け忘れた。明るいわけだ。面倒ながらも布団からでて、窓側に寄って、刹那に輝く夜空を眺めて、カーテンを掛け、また布団に入って、目を閉じた。
誤字脱字、間違い等ございましたら、教えてくだされば幸いです。




