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元服に向けて

「内政をいじる?」


「大掛かりなものを始めるつもりはありませんが、常備兵を揃えるためには、新たな産業や既存産業の改革が必須ですので。」


「常備兵?農兵ではいかんのか。」


「いけないこともありませんが、常備兵は戦が仕事です。つまり、戦だけに専念できる。」


「それは、まぁ、確かにな。」


「さらに常備兵にすれば、士気を高く保てる上、敵の収穫時期に攻め込めます。また、農民たちに被害が出ないので、こちらの収穫量に被害が出にくく、戦がしやすくなるのです。農民たちからの評価も上がりますよ。戦に出なくて良いということは、戦で死ぬこともないということ。そうなれば収穫量も上がってまいります。」


「そのために、資金がいるのか?」


「左様です。勿論、すぐにはできません。2、3年かけてじっくりと進めるべきです。私がこの南部家においてやりたいことは、山のようにあります。そしてこれは、南部家が一丸となって進めねばならないのです。そうなってこそ、安東や葛西、伊達を蹂躙できるというもの。」


「では、本格的な戦は、2年後としよう。それまでに準備を整えねば。」


「殿。蒼次郎様の元服も行わねばなりません。」


「そうであったな。正式に蒼次郎を私の後継者として、皆に紹介せねばならん。すぐに効果の出る産業対策はないか?元服式前になにかやっておいたほうが良かろう。今回の件だけでも印象操作は可能だが、家臣達にとってそなたは、生活を改善してくれた恩人だ。その方向でも進めるべきだろう。」


「では、海岸沿いで真珠の養殖を始めてみてはいかがでしょうか?伊達家で行ったときは、京で高値で取引されたと聞きます。それだけでも資金は潤沢にできるかと。京への販売に関しては、伊達領内の残してきた忍びたちを経由して仲良くしてもらっている商人たちに頼みましょう。あとは、ウニやアワビなどの海産物も分断にとれるはずです。また、奥羽は、情報通りならば温泉が多く湧き出ています。周辺地域を開拓し、温泉地としてみてはいかがでしょう?これだけでも、豪商や金のあるもの等には、南部家の重要性が高まるはずです。」


「高めてどうする?」


「今後、戦をするに当たって、正当性を高めるために朝廷と繋がりを持つべきであると私は思います。金を多く持ち、珍しい食材や名産物を多く納める大名家は、後ろ盾となってくれるはずです。」


「将軍家はどうする?」


「正直に言ってよろしいですか?」


「ああ。」


「今の所無視してよいかと。奥州は、今日から遠い。ここから何かをしようとしても、商売だけで精一杯です。」


「将軍家は、必要ないと?」


「今後、かつての足利尊氏公のような誰もを付き従わせるような方が出てくれば別ですが、細川に良いように扱われている今の将軍家には、従う理由がありませぬ。」

 

「ふむ…。これは、一応、心に留めておこう。では、何から始める?」


「兎にも角にも、戸沢、小野寺攻略と九戸家の件の片がつかねば、先には進めません。」


「では、一通りに決着がついた後、先の話を家臣らにしよう。それまでは、今後の動きについて話をそなた等で詰めておけ。高信、こちらに従いそうな奴らには声をかけておけ。九戸以外の頑なな者らには、儂から言っておく。」


「「「かしこまりました。」」」





2年間の動きは、簡略化して、先に進めようと思います。でないと、先に進めないし、新作溜まってて記憶してらんないんで。

今後、身近になる事が多くなるかと思いますが、先に謝っておきます。

すみませんm(_ _;)m

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