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なかみが男でも百合は成立するのだろうか 連載版  作者: 三毛猫みゃー
7章 冬から春へ

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第01話 夏が終わり秋となる

 夏を満喫した、そうだ今年は満喫できたのだ。

 

 まあその前にあの後に帰ってからの事を話しておこうか。どこかに寄り道することもなく本家に戻って、お婆ちゃんに報告した所でみんなそれ相応の報酬をもらった。真咲桜《しんざきさくら》さんや斉穏寺楓《さいおんじかえで》は恐縮して断ろうとしてたけど、最終的には受け取ったようだ。


 そしてその桜さんと楓は流石に夏休み全部を家に帰らずに済ます事はできないということで西へ帰っていった、古い家だったり家がお寺だからお盆は色々忙しいのだろう、楓なんかは名残惜しそうに桜さんに引きずられて新幹線に乗って西へ帰った。


 そんな訳で久しぶりに咲夜さんと二人きりでお出かけのデートを楽しんだり、望姉さんや織ねぇに明海ちゃん、それとお盆という事で本家に来ていた平宮の双子である平宮鈴ちゃんと平宮篠ちゃんなどを誘ってプールに行ったり、比売神神社であった夏祭りに駆り出されたりと去年と大違いな夏休みだった。


 そして今は既に学院に戻ってきて前期の期末テストを終えた所で、特にこれといって事件があるわけでもなく日々が過ぎて行っている。夏休みが明けてから少しの間はなんだか生徒の中にピリピリして雰囲気の子が何人かいた、きっと夏休み中に俺たちみたいにアヤカシと関わる事があったようだ。


 生徒会が設置している目安箱にそれとなく相談が何件か来ていたみたい、それに関しては中等部組は特に関わることもなく高等部組が対処したようだ。中には外部に連絡をして対処してもらったのもあるとか、まだ大厄災まで時間はありそうなのだけど色々と裏の世界では動きが活発化しているみたい。


 学院内ではこれといって事件もなくすぎて行っている。前にも言った気がするけどこの学院には体育祭も文化祭もないんだよね、体育祭に関してはなんとうか人外枠が必要な気がしてくる今日このごろです。


 そうそう、学院に戻ってきてまっさきにマリナさんにお礼を言って、溜めていた髪の毛を渡しておいた。


「マリナさん、雫のお陰で助かりました、ありがとうございます」


「そう? それは良かった、報酬は怜ちゃんでいいよ」


「……ん?」


「違った、怜ちゃんの抜け毛でいい、何なら血も添えてアレば尚良し」


「血はちょっと、それよりも良いものがありますからそちらでお願いします」


 俺は手の中に石榴の実を出して中の果肉を1つとりマリナさんに渡す。


「えっ……、怜ちゃんこれはみだりに出しちゃだめなやつ、色々と危険」


 石榴の実を急いで消す。


「そんなにですか? 神の供物って話でしたけど」


 マリナさんは受け取った一粒の果肉を取り出した小瓶に入れて封印を施している。


「うん、これ1つで命を狙われてもおかしくない、だから持っていることは誰にも言っちゃダメ」


「そ、そんなにですか、わかりました」


 神の供物らしい石榴の実って色々やばいものみたいだ。


「これ1つで雫と似たような効果があると思う、詳細は後で鑑定してみるけど多分見極めることは出来ないと思う」


「とりあえずその1つはマリナさんが作った雫のお礼なので好きに使って下さい」


「はぁ、怜ちゃんって色々無防備だから気をつけた方がいい」


 とまあこんな感じだった、石榴の実は色々と危険が危ないらしいので人前では出さないようにしようと思った次第です。ちなみにまだマリナさんから鑑定の結果は貰っていない。


 そしてテストが終わった所で、少し前に新体制となったと思っていた生徒会も3年生が引退する時期になった、というわけで次の春までの生徒会はこういう形になった。


 高等部生徒会長 星宮マリナ《ほしみやまりな》 高2

 副会長 源乃詩織《げんのしおり》 高1

 書紀 芦田雪菜《あしだゆきな》 高1

 会計 渡咲夜《わたりさくや》 中3


 中等部生徒会長 姫神怜《ひめがみれい》 中2

 副会長 源乃明海《げんのあけみ》 中2

 会計 真咲桜《しんざきさくら》 中1 

 書紀 斉穏寺楓《さいおんじかえで》 中1


 来年の春まではこの体制でいくことになった、選挙活動とかもないからできる人選だね、まずやりたいという人が出ないのでこの学院の生徒会はこういう形で回っていっている。お疲れ会を開いて藤川美玲《ふじかわみれい》会長と城島結衣《じょうじまゆい》副会長は生徒会から卒業していった、お二人は大学受験に専念するとの事だった。


 そして俺は中等部の生徒会長になった、一応生徒会長としては目安箱に来たあれこれに対応したり、教師と生徒の間に入ったりする見たいけど今のところ特に仕事らしいものはないようだ。


 咲夜さんから引き継ぎとして聞いた限りだと、高等部の卒業式に中等部代表として出席するのと中等部の入学式で挨拶する以外は、普段とあまり変わらない活動だったみたいだ、一応副会長として大体一緒に行動していたのでわかるのだけどね。


 生徒会のお仕事である見回りに感しては相変わらず朱天が暇つぶしに消してくれているようで、黒いモヤ関連の問題は全く起きなくなった、それも俺が学院にいる間だけなのでどこかのタイミングで朱天には遠慮してもらってちゃんとした見回り大剣をしてもらったほうが良いかもしれ無いなとは思う。


 そしてもうすぐ秋休みがあるので生徒会でも何かちょっとした集まりでもしてみようかと考え中だったりする。

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