↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なかみが男でも百合は成立するのだろうか 連載版  作者: 三毛猫みゃー
5章 2年目、そして新入生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/131

閑話 真咲桜

 楓と出会ったんは4歳の時やった、初めて顔を合わせた時は今ほど中用なれるとは思わんかったわ。当時の楓はすごく濃い陰気をまとっとってそれを感じられん人にも影響が出るほどやったわ。


 なんか口調がいつもと違うやって? しゃーないやんか、関東の学校に通うのに関西弁やと目立つから普段は気をつけて標準語喋るようにしてるねん。それでもたまに出そうになるんは仕方ないわ、まあそれは置いておくとしてやなちょっとした回想の続きや。


 当時私は既に中伝まで習得しとって、それも同い年って事で世話見るようにあったんやわ。4歳にして中伝ってすごいんやで、天狗になるのは仕方ないと思うんよ、でもその天狗になってた鼻っ柱を折ったたのが陰気を纏った同い年の女の子やったのはずいぶんへこんだわ。


 何があったかやって? 簡単な話やな楓が通うようになって一週間後に手合わせしたんやけど盛大に負けたんやわ、あっちは木槍やなくて木の薙刀やったけど、獲物の違いは理由にならへんわ。


 同い年の女の子に負けるとは全然思ってへんかった、それが悔しくて悔しくて何度も楓に挑むようになった、その度にコテンパンにやられたわ。楓の獲物が半年位経った頃には木の薙刀から木槍に替わった。それからは勝率が半々になったんやけど私は今まで以上に修練にのめり込んだわ。


 一年経つ頃には楓は道場を休みがちになったんやけど道場に来る度になんや成長してるようで勝ったり負けたりの繰り返しやった、後で聞いた話やとこの頃に霊視過敏症がパワーアップしたみたいで色々な所へ出入りするようになったみたいや。ある時忍術みたいなのを使ってきた時はビビったわ。


 その頃にはもう親友と呼べるようになっとった、小学校もずっと一緒に通ったたし私も楓から色々な技術を教えてもらったわ、後は強まっていく霊視過敏症を治すための方法を探したりもした。小学校に入ってからはメガネを手放せなくなって、私との勝負もメガネ無しじゃ難しくなってしもうたみたいで手合わせも出来なくなってしまったんや。


 私は小学校4年に上がってから奥伝になったんやけど、楓は結局中伝止まりになってしもうた、それは別の物もそうなったみたいや。メガネ自体は度が入って無いようやけど激しく動いて落ちたりして壊すと困るからいうて学校でも激しい運動もできなくなったしプールなんかも参加しなかったな。あのメガネ実はめちゃ高い見たいで壊れたらそっちの意味で困るってことやったらしいわ。


 そして小学校6年の時に転機が訪れたんや、楓の家にお告げが降りたようでそれが叶えば楓の目を治せる可能性があると知った私と楓は色々調べた。正直「神生成り、神宿りし髪、雫」ってなんやねんって思ったわ。


 そっから楓のコネ? うち以外にお世話になった所を色々回って調べた結果が、関東を拠点としとる比売神家が関係ありそうやってのがわかった、そうなったら早かったわ、おとんを説得して神樹女学院のスパイとしての選考に潜り込ませてもらってなんとか入り込むことが出来たんや。


 いやーほんま選考は大変やった、今思い出すだけでも吐きそうになるわ、そのへんは楓も同じ感じやなお互いに話題には絶対に出さないようにしてるのがその証拠やわ、せやからこの話題は今後聞かんといてほしいわ。


 そんなわけで入学した後はみんなの知るところやな、結局偶然なのか必然だったのか楓の目を治すことが出来たし、事情を洗いざらい話したお陰で今後のスパイ活動も円滑に出来るようになったわ、と言っても今となっては二重スパイみたいなもんやけどな。私と楓以外にも潜入してるんはおるけど私らほど姫神怜と酒呑童子の近くにおれる訳や無いからな文句は言わせへん。


 それにしても酒呑童子が女性になっとるのは驚きやったし聞いてたよりかなり強いのにもびっくりやったけどな、それより源乃詩織先輩やな楓が見た限りでは人であって人でない領域にいるって話やけどあんま踏み込まんほうがええみたいやわ。同じ感じで姫神怜に感しては「あれはもうわけがわからない」って言っとった、まだ酒天童子の方が理解出来るらしいわ。


 そんで夏休みが始まる、一旦関西に戻って色々報告したほうがええんかもしれんけど比売神一族のお誘いお受けた事で私と楓はお世話になることに決めた。比売神の方からうちの家と楓の家から了承をもらってるらしいからある意味強制なきもするけど面倒な報告会をせえへんで良いのは正直助かるわ。


 さてはて比売神の家では何が待ってるんやろな、私と楓が参加することで何かがあるんかも知れへんな、悪いことじゃなけりゃええんやけどな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。