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ルークの奮闘記。





「急に悪かったね。ルークが君に報告があると言っていてね」



私の頭を撫でながら熱のこもった目で私を見つめたかと思うとアンドリューに視線を移す。

するとアンドリューはお辞儀をして部屋を出て行った。

ここの主従関係も凄い。

もしかして『会話』してるのかなぁ。








「さあ座って、この部屋には3人しかいないから安心して良いですよ」



私の腰を引き寄せながら王子スマイルでルークをソファーへ促す。




・・・ルークとルドルフはまだそれほど仲良くはないらしい。

お兄様と違い、なんとなく話し方が他人行儀だ。


ルークがソファーに座ると私とルドルフが向かいに座った。



「アリア嬢にご報告がありまして・・・実は彼女も・・・フェリシティも私を愛してくれていた事がわかりました」

「まあ!!」



私は両手を顔の前で合わせた。

やっぱりそうだったんだ。

女の感は馬鹿に出来ないよね。



「アリア嬢に言われなかったら自分の気持ちもフェリシティの気持ちにも気付かず一生を終えていたと思います。ありがとうございました」



頬を染めながら嬉しそうに微笑むルークに私は頷きながら微笑んだ。

やっぱり、フェリシティちゃんは男性として好きだったんだ。



「フェリシティ嬢とは君の・・・」

「はい。血の繋がらない妹になります。実際はまだ妹ではありませんでしたけど」

「えっ?」




私とルドルフが目を見合わせた。


ルドルフの驚きのタイミングを考えると2人が血のつながりがない事知っていたのね。

その時点では全く驚いてなかったから。



「父が・・・オーウェン侯爵が私を侯爵家に入れる手続きをしていなかったそうで」

「へぇ・・・じゃあ君とフェリシティ嬢の婚姻にはなんら障害はないって事だね」





そっかあ、でもオーウェンって確か結構厳しい方でヒロインとの関係も中々認めてくれなかったラスボス感があったような記憶だけれど。





「はい。オーウェン侯爵に2人で話しに行ったんです」



おっ!!意外と行動力あるな。ルーク。



「そうしたら、びっくりはしたものの『いつかそうなるのではないかと思っていたよ』と言って笑ってました」



なんだって!!

まさかの展開ではありませんか。



「どうやら父は初めて私とフェリシティが会った時の様子を憶えていたみたいで・・・その時、養子の手続きを先延ばしにすると決意したと言っていました」



どういうこと?

まさに一目惚れみたいな瞬間だったってこと?

なにそれ、その場に居たかったんですけど!

  



小説のような展開に私は瞳を輝かせる。

この国で養子は結構当たり前の事だった。

爵位を継がせる為に優秀な者を養子に入れる者も結構いるのだ。

もしかしてルークが優秀だから引き取ったとか?!

基本的にぼんやりしてそうだけど。




色々と妄想を膨らましている間に私はふと思い出した。

私にとっては不快極まりない事だ。





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