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エクタールート。




「至極真っ当なことだね」

「はい。私もそう思います。でも、そう言われたヒロインが泣き出してしまうんです。そこでタイミング良くエクターが現れてヒロインを庇うんですよ」



ああ、あの時とんだ茶番を見せられていると思ったっけ。

エクターもエクターだけれどヒロインもヒロインだ。


王子の時のヒロインはマシだった。

王子を支えたいという気持ちは自立した女性に近かったと思う。

男に頼って生きる様な子じゃなかった。

やっぱり女は男で変わるのだろうか。




「エクターは不誠実だね」

「はい。私もそう思いました。・・・それからアリアはヒロインと出会うたびに文句を言うようになります。その間、ヒロインとエクターは絆を深めていきます。そしてその年の卒業パーティー、エクターに誘われたはずなのに迎えに来ないので自分からエクターの屋敷に行くんです。でも・・・既にパーティに向かった後でした」

「嫌な予感しかしないね」


私が頷くとルドルフは私の手を握った。


「仕方なくひとりでパーティーに行ったら、ヒロインをエスコートしていたのでアリアが声を掛けに行くんです。そしたらヒロインをいじめた女とは結婚しない!婚約破棄をしてヒロインを選ぶと言って、何故かエクター家のお抱え騎士にアリアは連れて行かれてしまうんです」




今思えば誰も止めないとか変なストーリーだなぁ。

エクターってそんな権力持っているのだろうか。




「淑女に・・最低だなエクター」

「はい。その通りです。その後は無事にヒロインと婚約して、そのヒロインとの会話の中でアリアが修道院に行くことになったけれど、行くまでの間に何者かに連れさらわれたと言ってました。そしてヒロインたちは幸せになりましたという終わり方でした」

「なんと言うかストーリーが破茶滅茶だね」



ルドルフが私の髪を弄りながら私を見上げる。

甘えんぼなルドルフは可愛いです。


本当にゲームのアリアがかわいそうだ。

近くにこんな素敵な人がいるのにエクターなんぞに引っかかって。



「そうですね。とりあえずいじめた令嬢は幸せになれないといいたいのでしょうか」

「ああ、正義は勝つといいたいと」

「多分」

「どっちが正義だか。婚約者がいるのに他の女に現をぬかすやつと婚約者がいる男に手を出す女も正義とは言えないけどね」



ルドルフの言葉に頷いた。

わたしもエクタールートを嫌々ながらクリアしたせいかもしれないけれど、画面に向かって文句を言いまくっていたから。





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