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エクタールートはカンタンです?!



ルドルフが表にある名前を次々と指差していく。



「アリアは7人の物語に全部出ているの?」

「いいえ、エクタールートのみです」



悪役令嬢は攻略対象ごとに1名だった気がする。

あれ?でもルドルフ王子だけ5人以上いたなぁ・・・制作会社さん、もしかして王子推し?!



「ルドルフには?」

「アの字も出てきません」

「おかしいなぁ。アリアは僕の乙女だから絶対関わりそうなのに」

「王子は特進科なのであまり関わりがないんだと思います」


そうだ!アリアはヒロインと違うクラスだからか!

だから出てくるのは攻略がエクターの時だけなのか。

納得して独り頷いていると、ルドルフが不満げに声を漏らす。



「ヒロインとやらは関わるのに?」

「ヒロインですから」



納得出来なさそうなルドルフの頭を私はなだめるように撫でる。

ルドルフはハッとした顔をしつつも嬉しそうに私に擦り寄ってきた。

可愛い!猫ちゃんみたいっ!



私の肩に寄りかかりながら、表のエクターの名前を指で指した。



「じゃあ、エクターの話を詳しく教えてくれるかな」

「はい!エクタールートはもっとも簡単です!クラスメイトで隣の席、簡単に距離を縮めます」

「・・・酷い言われようだね」


ルドルフがボソッと言うので聞き取れず聞き返したけど笑顔でなんでもないと返されてしまったので私はそのまま話を続けた。



「昼休みは違うクラスの婚約者、アリアが毎日来て一緒にお昼を食べていたんですけど」

「いいなぁ、それ」

「えっ?」

「うん、続けて?」



ルドルフが私の首筋にゴロゴロとすり寄ってくる。

本当に本当に可愛い。



「エクターは段々アリアが煩わしくなって言ってしまうんです。明日からはクラスの人と食べるから来るなって」

「酷い男だね」

「ですよね。それからヒロインと食事を取るようになってそれを知ったアリアがヒロインを呼び止めて、エクターに手を出すなっていうんです」



そうだった。

アリアはいつもエクターに対して誠実だったし、言っていることは当たり前の事だった。

メインヒーローなのに人気がなかったのは女子たちはわかっていたんだ。

エクターの自分勝手な所に。




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