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第15章

「おまえら、何してる」

「うあ、た滝本君」

「何してるって訊いてんだ」

「おおお俺たちはただ、あの、この女が勝手に入ってきたから」

「ここはおまえらの家か?」

「はう」

「次この女に手出してるとこ俺が見たら、おまえら全員ここから下にジャンプな。分かったか?」

「わ分かったよ、ごめんな」


 しかし結局許さず、全員の顔が変形するまで殴ってから、隅のほうに寄せといた。


 チャイムが鳴った。授業は遅刻だ。


「和木坂、なんで屋上に来た」

「……あ、あ」

「おまえ」言おうとした時、床の水溜まりに気づいた。和木坂が失禁していた。


 俺はもう放っておきたい気分に駆られたが、とりあえず保健室に連れて行こうと思い、黙って和木坂の手を引いた。すると和木坂はよろめいてその場に崩れ落ち、スカートが余計にびしょびしょになってしまった。手は交通事故に遭った人みたいに異常な震え方をしていた。


 俺は黙って和木坂を抱え上げ、できるだけ自分が濡れないように腕を体の前方に出したまま保健室まで運んだ。腕や腰がしんどかったが、和木坂の体は生きているのが信じられないくらい軽かった。


 美人の校医、玉置を目当てに来ていた呆け共を締め出してから、和木坂を玉置に預けて俺は手を洗い、授業に戻った。

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