past reality
時は20××年、俺は、高台で沈む夕日を見ていた。今日も今日とて変わらぬ日常を過ごしていた。家に帰り夕食を済ませ風呂に入り寝る。そんな日々を送っていたある日、不思議な夢を見た。死んだ祖父の夢だ。祖父は、俺が5つの時に亡くなった。その日は特に気にすることなく、いつものように学校へん向かった。次の日も同じ夢を見た。またその次の日も。特に気にしてはいなかったが、確実におかしなことが起こっていた。夢だと思っていたそれは、現実なのではないか。俺がそう思い始めたのは、昨日のこと。夢でもらったはずの祖父のうちわが何故か俺の机の上にある。部屋にはエアコンがついているし、そもそも今は冬だ。よっぽど暑がりじゃない限り外気-10度のとこでうちわなんぞ使わないだろう。さすがに不思議だったがその日も気にせずに眠りについた。しかしそれが悪夢の始まりだった。やけにリアルな夢だ。目を開けると目の前には祖父がいる。「遥翔、こっちへおいで。」俺は言われるがまま祖父のもとへ行く。「そろそろ真実を伝えねば...」祖父はそう言うと俺にこう告げた。「遥翔、これは夢ではない。お前は5歳だったころにタイムリープしている。ここは、past reality。現実だが、お前が生活しているいつもの世界とは少し違う。パラレルワールドだと思ってもらうとわかりやすいかもしれない。」それを聞いた瞬間俺は驚嘆した。無理もない。死んだはずの祖父が目の前にいて俺は5歳。そして何より驚いたのは、タイムリープしていること。俺は祖父が何を言っているのか理解できなかった。しかし、一つだけ理解できることがあった。俺はところどころ記憶が飛んでいる。なぜ飛んでいるかは俺にはわからないが、とにかく大事な部分がぽっかり抜けた記憶が多々ある。「無理もないだろう。しかし、お前には特殊な力がある。死期の近い人間の最後の願いをかなえるというお前の父親にもあった力だ。叶えるにつれお前の人生にも変化が生じ、失くした気を苦も取り戻すだろう。」俺はやっと理解することができた。俺の親父は、中2の時に原因不明の死を遂げた。死に際に俺にこう言ったのを覚えている。「遥翔、お前も何年かしたら俺の願いをかなえてくれ」親父はそういって息を引き取った。『もしかして、親父が言ってたのって...』どうやら俺には死に際の人間の最後の願いをかなえるという使命があるようだ。たぶん親父も同じ『夢?』を見ていたから俺にあんなこと言ったんだろう。こうして俺の不思議な生活が幕を開ける。
この日は初めて事情を知ったりで色々疲れてしまいすぐに寝落ち?(現実に戻って寝ていた)していた。次の日目が覚めると、やはり夢?で祖父がかけていた眼鏡が机に置いてある。『やっぱり夢じゃないのか?』やはりまだ半信半疑だが、少しずつ受け止めてはいる。何しろ死んだはずの祖父とまともに会話してうちわだったり眼鏡がそこにあるのだから。しかし、俺がP.Rに飛ばされる条件がまだわからない。タイミングはいつも決まって眠りについてからだ。せめて条件くらいは教えてほしいものだが、それもP.Sに飛ばされて祖父に会わないとわかりえないことだから今は置いておこう。いつもと変わらず、まずは学校へ行って考えるとしよう。




