決闘とか余計なファンタジー
遅くなりました。ペースは・・・・・戻せない可能性大。
あの貴族はクライセルと言うらしく、子爵の権限を持っているらしい。
で、そういう子爵の屋敷に連れて来られて、俺と使用人以外に茶が配られた。なんか、見え見えの嫌がらせで逆に面白くなる。子供かこの子爵。
ちなみに屋敷に連れて来られたのはメリアと俺だけで、他二名は宿で待機だ。
「決闘だ!」
・・・・・屋敷に連れて来られて、いきなりこれだ。
「えっと・・・・・・?」
「だから、決闘だと言っている!拒否権はないからな!」
「なぜ決闘なんですか?」
「ルアを賭けてだ!」
「はあ?」
そういえば、さっきから「俺のルアを」だの言ってたな。その割にはメリアがお断り全開オーラを出しているが。
にしても、なんかこの貴族勘違いしていないか?「誑かし」とか言ってたし、うん、誤解だろう。
なんかメリアが余計なことを言ったっぽいが。
「それはごかーーー」
「くどい!それに拒否権はない!ラハル、アレを」
「はい」
後ろにいた白髪の老人執事が、白い紙に何やら書かれているものを渡して来た。この世界にこんな白い紙があったのか・・・・・・
「そこに書かれている通りだ!逃げるなよ・・・・・・・おい!お帰りだ!」
紙を渡すだけ渡して、屋敷の外に追いやられた。
すこし遅れてメリアが出てきた。
「ソーラ、本当にごめん・・・・・・」
「ん、いい。というか、婚約って、絶対前から断ってるだろ」
「なんか、しつこくて・・・・・・・」
うん、やっぱり関わりたくないオーラ全開だったようだ。
◇◇◇
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決闘予定用紙
開始は今月の最後の週。場はザウリー伯爵の屋敷。
これはパーティー戦だ。人数は五人が限界、最低でも三人だ。
魔術魔法は認める。賞はルアだ。
ルアを決闘に参加させるなよ。他の貴族から兵を借りるのもダメだ。
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「なんだこれ・・・・・・・」
これを一瞬で作ったのも驚きだが、内容がひどいな。アバウトすぎる。ああ、やばい。頭痛が、胃が・・・・・
「・・・・・・っっ」
「ぶはっ」
「もうやだあいつ・・・・・・・」
ロイクはこみ上げる笑の衝動を抑え込むのに必死で、アサンは耐えれなかったようだ。メリアはこめかみを抑えて頭痛に耐えているらしい。
「はぁ・・・・・・・・・」
・・・・・・胃に穴が空かないか心配だ。
「で?これからどうするんだ」
アサンが聞いてきた。
「一応、人数としてはギリギリだけど」
「決闘前提なのかよ」
まあ、たしかに戦うしかないだろうけども。
逃げたりしたらなんか追いかけて来そうだし。
「うーん・・・・・・まあ、戦う前提なら一応手はあるけど」
「そうなのか?」
「うん。ハパルって言う人なんだけど」
「ハパル?・・・・・・あ、それって、あの《羽ばたきハパル》?貴族じゃないの?」
「《羽ばたきハパル》?」
ハパルと聞き、ロイクが反応した。聞いたことないな。
・・・・アサンが目を見開いて驚いているっぽいが・・・・・・
そのハパルというのはある意味有名で、仕事はするがかなり自由で気軽、というので羽ばたきと言われてるそうだ。ちなみにルアと同年代、つまり17歳で成人前なのだが、その優秀さで16の時から男爵の地位を持っているらしい。
というか、貴族に頼るなって言われなかったか?
「大丈夫。あの子だったら多分そういうの抜きにできるから」
との事。
不安で仕方ないのだが。
◇◇◇
翌日。
話題になったハパルの元へと向かう途中・・・・・・
「ルアちゃ〜ん」
「わぁっ!?」
謎の女性がメリアに抱きついた。
顔を妖しくほころばし、「うへへへへ・・・・・・じゅるっ」とか言ってやがる。
これは見たことがあるぞ。どこぞの物語で。
「ハパル!」
「お〜う、ルアちゃん強引〜」
メリアがその子を剥がしとった。
というか、その百合少女がハパルなのか。なぜここにいるし。
「なんでここにいるのさ・・・・・・・」
「ああ、そうそう。この先あの変態ストーカーの兵が見張ってるから行けないよ〜」
変態ストーカーって・・・・・・・なんか、今の状況を考えるにクライセルか。なんともひどい言い様。
まあ、この先に貴族がいるし、メリアと仲がいい様だから警戒して見張らせたのか。
「・・・・・頼み事があるんだけど」
「しってるよ〜。あの変態に対抗する戦士でしょ?」
「何で知ってるの・・・・・・・」
「ルアちゃんは知らないのかな〜、私が何時も見てること!」
わあ、この人もストーカーか。
「まあ、そんなわけだから、裏道通って屋敷へゴー!」
「ああ、うん。もうやだ・・・・・」
「アサンは先行ってあの変態がいないか確認」
「え?」
アサンが声を上げる。
「え?だから、先に行ってーーー」
「わかってるけども!準備してないのかよ!」
「だって飛び出して来たし」
「自由人もいい加減にしろよ・・・・・・」
普通にアサンとハパルが会話してる。
「知り合いなのか?」
「っていうかなぁ・・・・・・」
「幼馴染で〜すっ!」
「「は?」」
アサンとこのハパルが幼馴染?
片方剣士で片方貴族・・・・・・どこのファンタジー小説だよ!
あ、ファンタジーな世界だったここ。じゃあ問題はない・・・・・・・のか?
「どんな・・・・・・暮らしをしてたのよ二人とも・・・・・・」
「アサンが拾われたんだっけ」
「確か六歳ほどだったかなぁ・・・・・・」
「孤児なのか・・・・・・」
一気に暴露される話。なんだこれ。
「というわけで、アサンよろしく!」
「まあ・・・・・・」
アサンが走って行った。というか場所知ってんのか。
「あ、そうそう。私が紹介する兵はルアちゃんのライバルだからね〜」
「・・・・・え?」
ライバル?なんのだろうか。
・・・・・・なんか、思い当たる節があるんだが。そんなわけないよな?
俺は物語の主人公みたいに鈍感じゃないからな。そういうのはわかるし。
「ともかく、我が屋敷へ!」




