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恒河沙  作者: 佐瑠未亜綺
第1部 死者が語る戦争
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第二次日露戦争5

何kmも走って残り2、300m先では俺たちの軍が応戦中、だが結構追い詰めていた。

気が引けるようなものはこの中にはいない。殺らなきゃ殺られる世紀末と変わらん。世紀末を知らないけど

なぜか心の中は余裕だ。違和感しかないけど

けど走って目の前のロシア人を斬り殺す。銃砲や豪炎が立ち込めて肌が熱いし耳が痛い、それでも体に魔力を込めてひたすら腕を振りひたすら殺す。

死生観が今は狂っている。自分も敵も味方すら


いつのまにか前線の半分は壊滅させて退却させた。これだけならすぐに帰るつもりだ。だが一つの悲報が知らされる。長春の西と東からの挟撃を受けている。そして半分をあっちに回さなければならない命令だ。前線の軍隊と俺たちの軍は約3000人。半分で本隊から守るのは至難の業、だが挟撃を守らなければ落ちてしまう。

この判断は即決だった。


「挟撃をした私たちの隊1000人でここを守ります。残りの方々で援軍として行ってください」


「わかりました」

と行っても引いても地獄が待っている。

それを伝えるかのように本隊も合わせてロシア軍が攻めてきた。

こんなところでぐずぐずしてる暇はない。


よしと言って一拍を置いて瀬戸沼先生が俺たちに伝えた。

「沼田、魂壊、織、和田、お前たちは生きて帰れ。これからは大人の時間だ」

と笑顔で語りかける。無性に殴りたくなった。あんただって生きたくないのかと押し倒して聞きたい。

「なんでですか」

と夢子が聞きだそうとした。たが意志は変わらないのか何も言わない。

だが俺は反抗期だからそんな命令なんて聞かない、それは時行もだった。

「先生、俺が生き残ったらその刀をもらいますからね」

「だったら俺は成績を5にしろよな」

「それが通じるなら俺には推薦をください」

「私も戦います。死にたくないので」

と夢子と織くんは反抗期のようだ。

呆れた先生は「全部叶えてやる」と嬉しそうに言った。

そして能力を今ここで使う。

軽い爆発で前に飛び、低空飛行で最速に敵の大将に向かう。そしてその姿に驚く。

その姿は俺とさほど変わらない年齢の青年だからだ。

若さは関係ないと言うが若すぎるくらいだ。だけどそんなことは知らん。命を削らない程度の最大火力で殴る。

手の殴った部分がめちゃくちゃ痛い。骨が折れそう。

『お前若いな、なんでここにって俺もか』

と多分ロシア語で何かを喋っている。

「お前が頭だな、今から殺すから大人しくしろよ」

腕に炎を纏い構える。

(相手はおそらく硬質系の能力だ。相性が悪いが鉱石なら話が別、溶けるまで温度を上げるだけだ)

そんな思考によって止まっている隙に目の前にまで迫られ顔面スレスレで避ける。なんとか反応出来たが本気で警戒しないと俺は死ぬ。


『思ったより強いな、次は本気だす。お前らは手を出すなよ』

(多分本気で殺すとか言ってんだろな、てか周りの奴らは俺を囲わないのか?)

周りの敵は俺たち二人を置いて全進する。

『だったらタイマンだな、死ぬなよ!!』

と何か叫んで戦争では珍しい、いや絶対にない戦いが始まった。

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