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恒河沙  作者: 佐瑠未亜綺
第1部 死者が語る戦争
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和田時行

俺は中学2年の冬から剣道を始めた。


部活の顧問や親、同級生からも「意味がない」や「始めるには遅すぎる」「舐めている」とか散々言われたけど新聞紙で見た東郷先輩の活躍の記事を今でも鮮明に覚えている。


だから誰よりも頑張って、結果を出して同じ高校に行けるように死ぬ気でやった。


だけどいざ入ると俺よりも努力している奴や天才がいたり尊敬する人からの罰もあって心が折れかけたから辞めた奴らの気持ちがわかるような気がする。


多分中学の時の相手もそうだったと思う。いきなり現れたやつが勝って優勝するのは腹が立つし泣きたくなる。


でも憧れた人からの罵倒や否定は敗北と一緒にきてはいけないしデカい穴が空いた気がする。

病んだ心は多分治らない。


もしこれが成長なら俺はもう憧れを辞めようと思う。

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