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第5話(1) 武器の錬成

 俺は今、鍛冶場にいる。

 ダンジョン内には、けっこう色んな設備がある。つっても、10階層あたり数回くらいしか出ないんだけど。

 休憩室って呼ばれるモンスターがでないキッチンみたいな小部屋もあれば、鍛冶場って呼んでる武器やアイテムの合成ができる装置がある所もある。

 休憩所とちがって鍛冶場はふつうにモンスターがでるから、武器の錬成中に死ぬ探索者とかけっこういる。だから、アイテムの合成とか武器の錬成は丸腰で襲われても死なない上層でやるのが鉄則。

 というわけで、俺は今、10階層の鍛冶場にいる。


 武器を強化する錬成には、強化に使って消える武器と、錬成石っていうアイテムが必要だ。

 ちまちま強化していても、どうせ10階層もあがれば使い物にならなくなるから、俺はふだんは錬成なんてしない。アイテムの無駄だ。

 それより、モンスターを倒してステータスをあげたほうがいい。

 俺は俊敏をあげて手数を増やして攻撃力をあげる戦法をとっている。

 攻撃力は2連撃なら2倍、4連撃なら4倍。それでカバーできる。


 でも、この前30階層で、俺の双剣は青いドラゴンの鱗に歯が立たなかった。攻撃がほとんど弾かれてダメージが入らなかった。

 シンの槍は貫通したからよかったけど、俺一人じゃあのモンスターは倒せない。

 ま、俺一人の時は、戦わずに避けて通ればいいんだけど。

 俊敏をあげるメリットはモンスターから逃げやすいことだ。戦わずにアイテムだけ回収してまわることだってできる。


 といっても、過信は禁物。ダンジョンでは一回の失敗で永遠に命を失う。

 それに30階層のボス戦に挑むには、今のままの武器じゃ危険だ。

 だから、武器の威力をあげとこう。

 そう思って、久しぶりに武器の錬成をすることにした。


 俺は鍛冶場のかまどみたいな装置に双剣をいれた。右上のアイテム入れに、錬成石をひとつと、こないだ拾ったランスをいれた。

 基本的に、強化用に使った武器の攻撃力の10分の1から50分の1くらいが強化される。

 ここで他の強化用アイテムをいれればオプションを付加できるらしいけど、俺は面倒だからやらない。

 ちなみに、防具は強化のやり方が全くちがって、錬成で防御力自体はあげられない。

 だから、たいていの探索者は攻撃力が防御力より高くなる。

 殺しやすく、死にやすい。ダンジョンはどこまでもいじわるだ。



 10分くらい待つと、変な音が鳴った。

 かまどの画面に「装飾を選択してください」って表示が出ている。

 だぶん、ランスについていたオプション特性「装飾」のせいだ。俺はそういうのに興味がなくてつけたことなかったから、初めて見た。

 適当に装飾を選んで進めると、強化が完成。

 俺は双剣を取り出した。


 運悪く属性はつかなかった。強化に使った武器が属性もちだと、一定確率で付与されるはずだけど。

 属性は特定の属性の相手にだけ攻撃力アップするものだから、別になくてもいい。ついていてマイナスになることはないから、ないよりはあったほうがいいけど。


 肝心の攻撃力は、双剣2本合わせて9しかあがっていなかった。

 一本当たり4と5だ。ないよりマシだし、元の武器の10分の1強化できたから、これでもいい方なんだろうけど。


 やっぱり錬成して武器強化するのは効率が悪いな。 

 そう思いながら、俺は武器をしまって11階層にむかった。

 そして、そこで、見たことがないほど強い武器を持つ男と遭遇した。



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