ホルンの塔攻略編 41~49階①
俺は今日は図書館に来ている。これから先の塔のダンジョンについて知っておきたいからね。
「さて、とりあえず50階くらいまでの情報を知っておきたいな。どんな奴が出てくるとか」
受付にいた司書さんにホルンの塔についての本がどこにあるのか尋ねて場所を教えてもらった。
「さーて、どんなのかな?」
本を開くと思いっきり日本語だった。これって俺にそう見えているだけなのかな?それともこの世界の人々は日本語を使っているのか?ちなみに武器や防具などのカード類に書いてあるのも日本語だ。会話も普通に俺は日本語で話しているため、違和感などは感じない。……なんか向こうの世界と似ているところ多いよな。
「まあそんなことはどーでもいいや。早く調べちゃおっと」
ホルンの塔について書かれている本は1冊などではなく、何百冊も存在していた。なので、41~50階ついて書かれている本がたくさんあり、それぞれ情報もばらばらだったため、どの情報が正しく、どの情報が間違っているのか、その判別もしなくてはならなかった。とりあえず結末だけ言うと41~50階の情報を集めるのに一日かかった。まだ全部見れてないけど……。
「疲れた…………。マリネがちゃんとした攻略本なんか作って売ったら絶対儲かるぞ」
塔全部のことが書かれている本など一冊もなかった。1階、1階分かれてかいてあるやつや、10階、10階かいてある本もあったりしたからなあ。
「でも、いくつか情報は得たからいっか」
俺が得た情報は、まず41階からは新たな魔物が出てくるらしい。ファロイダケと言って、キノコ型の魔物だ。結構大きく、危ないやつらしい。
次に50階に出てくるボス。これは41階から出現してくるファロイダケのボスバージョンだ。ボスになるとさらに大きくなり、力も強いため注意が必要とのことらしい。
なぜ全部『~らしい』のかというと、信憑性がすごく低いからだ。もしかしたらこの情報全部間違っている場合も考えられる。どれだけ向こうの世界の本が素晴らしいかいま初めて理解したよ……。
「まあこれくらい知っていれば十分だろ。いやそれにしても疲れた……。メイサはもっと簡単にしらべてたのかなあ?どうやって調べているのか今度聞いてみよう」
2日後。
「おはよう。さて、今日も行こうか!今日はちゃんと41階からだよな?」
「ああおはよう。さすがに二度も同じことはしないよ」
「おはようございます。そうですよね。では行きましょうよ」
軽く挨拶を交わした後、3人でダンジョンの中へと入っていった。
「今回はちゃんと調べてきたよ。この階から新しく、ファロイダケっていう魔物が現れるんでしょ?」
「そうですね。さらにその拳には若干の毒があって、その手に触れるとたまに毒になることがありますよ」
「へ、へえ~。そ~なんだ~」
俺が一昨日調べたときには見つけられなかった情報だ。もっとうまく調べられればなあ~。
「なあ。どうやって自分に必要な本探しているんだ?」
「受付の人にお願いしています」
「……え?おいそれだけかよ。自分で調べたわけじゃないのか」
なんだ。そんなことができるのか。俺も次からそうしよ~。
「俺は全部自分で調べているぜ」
リュウが答えた。
「あ、そうなんだ。大変じゃない?俺は一昨日、ずっと調べる羽目になったんだけどリュウもそのくらいかかる?」
「うん大体そのくらいかかる。もっと簡単に調べられたら楽なんだけどな~」
「そうだよな~」
「受付の人に頼めばいいじゃないですか。すぐにやってくれますよ?情報もしっかりした本を選んでくださいますし」
「「……………………そんなことして何になる!?自分の力で乗り越えてこそ強くなるものだ!!」」
俺たちは無言で握手をした。リュウはわかっているな!!
「ただ自分たちがその考えを思いつかなかっただけでしょう?」
冷静に指摘するメイサ。それを喰らった俺たちは……
「「ぐああ!!」」
俺たちは精神的ダメージを受けた。それは言っちゃいけない!必死に目を背けていたのに!!
「思いつかなかったのを認めましょうよ。認めてこそ強くなるものです」
「「ぐああああ!!」
メイサが俺たちにとどめを刺した。俺たちの精神力はついになくなった。もう反論できない……
「次から気を付ければいいんですよ。大体、調べものに一日もかけるなんて時間の無駄ですよ」
「「ぐああああああ!!」」
もうやめて!!俺たちの精神的ライフはもうゼロだよ!!オーバーキルだよ!!
その後しばらく俺たちは精神的ライフが回復するまでまともに歩くことができなかった。運が良かったのか、回復するまでは魔物とは戦わなくて進むことができた。そんなことを考えられないくらい精神的ダメージを負っていたんで気にならなかったけど。




