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騎士団との初接触

盗賊たちを捕まえたその日、リュウトはすぐに盗賊たちをセラルの町に連れて行った。

「俺が帰ってくるまでに塔の9階までは行っといてくれ。ボスは俺がいないとダメだからな。」

そう言い残してリュウトはセラルの町に向かう商団とともに旅立っていった。


「とりあえず、今日は何かで時間つぶして明日ダンジョンに行こう。」

「それがいいと思いますよ。」

メイサも賛成のようだ。

「とりあえず、今日は依頼でもやる?」

「そうですね。簡単な依頼でも見つけてきますよ。」

メイサが依頼を探しにギルドに向かって行った。


「メイサが来るまで何しようかな?近くのお店でも見まわってみるか。」

そう思い、近くにある店をのぞいてみた。

「いらっしゃいませ。」

中には店員さんが一人だけいた。

「ここには何があるんですか?」

「ここにはホルン周辺にあるダンジョンの攻略本を置いてあります。雑魚魔物編、ボス魔物編、各階出現魔物編などいろいろ分かれています。」

「全部一緒のはありますか?」

「もちろんありますよ。」

「全部一緒以外売れるんですか?」

「さあ?元から皆さんあまり買われないので。」

「え。ほとんど冒険者は買わないんですか?」

「だってこんなの私が勝手に書いて売っているんですから。ギルド公認とかじゃないからみなさん信用して買ってくれないんですよ。」

店員は悲しい笑みを浮かべた。

「でも、これは実際にダンジョンに入って書いたものなんですよね?」

「いいえ。違いますけど?」

「そりゃ売れねーだろ!自分で体験して書いたものじゃなきゃ誰も信用なんてしてくれるわけないだろ!」

「それは考え付かなかったです!」

そんなの俺も買わねーよ…。

「じゃあそれが出来上がったら買いに来ますよ。」

「ええっ!これ面白いですよ!買ってみてください!」

「俺は面白さより正確さを求めているんだよ!」

そんな話をしていたとき、店の外に全員フルフェイスの集団が数人通った。服も全員同じだった。

「何あれ?」

「あれは最近話題の騎士団ってやつですよ。いろんな町や村に騎士団を派遣しているらしいですよ?」

店員がそんなことを言っていた。騎士団怖えーな。フルフェイスとかないわ。

そのあともずっと店員としゃべってたりしてメイサが来るまで時間をつぶした。


「シュウトさん。こんなのはどうでしょうか?」

店にメイサがきて、依頼を見せてきた。


『騎士団ピンチ!』


内容を見てみると、どうやらこの前俺たちが受けたゴブリン大量発生の道がほとんど通れなくなっているからたくさんの冒険者たちで片づけてもらいたいらしい。一部の騎士がこの町に来て依頼を出したんだろう。

「これなら簡単だな。この前の続きみたいなものか。すぐに行こう。」


現場に行ってみると、すでにいくつかのパーティがゴブリンと戦っていたので結構数が減っていた。

「よし。俺たちもすぐに片づけに行こう。」

「了解です。」

レベルが一気に上がったので、ゴブリンなどもはや敵ではなかった。二人で残っていたゴブリンはほとんど片づけた。


「ふう。レベルが上がってもうここらへんの奴らは楽勝だな。そろそろつまらなくなってきたな。」

強いパーティはこんな依頼は受けないのか。意味ないもんな。だから俺たちが無双できたんだろう。

ランクが4からダンジョンのクリア度によってランクが上がるのは強いやつらは依頼なんて受けないのかも…。

「いやあ。さっきはすごかったですね。きれいな剣捌きでしたよ。」

フルフェイス姿の奴が話しかけてきた。

「あ、顔見えないか!ごめんごめん。」

その人はフルフェイスを外した。

「どーも初めまして。サイカといいます。よろしくお願いしますね。」

女性だった。ヒューマンかな?俺と同じくらいの身長で、髪は黒いロング。腰くらいまである。日本人みたいだ。

「あ、どうも。シュウトって言います。」

「メイサです。よろしくお願いしますね。」

「うん。私は今日からこの町にいる騎士団のリーダーだよ。何かあったらよろしく頼むね。」

この人がホルンの町にいる騎士団のリーダー?なんかそんな感じしないな。

「あ、似合わないとか思ってる?」

「えっ!!いや、そんなことは!!」

「騎士団のみんなもそういうんだよね~。そんなに変かなあ?」

落ち込みかけていた。気にしてたんだなあ。

「いえ。すごく似合っていますよ。」

メイサが言った。

「そう!?やっぱわかる人はわかっているね~。ありがとうメイサさん!」

メイサの一言で元気を取り戻したサイカさん。

「ところで、どうして俺らに話しかけてきたんですか?」

ほかのパーティは何もされていないのに。

「いや~。君らはこれから強くなっていくと思うんだよね。だから早めに仲良くなっておこうと思いまして。」

「そ、そうですか。」

ただ俺らのほかに強いやつらがいないだけだと思うんですが…。

「多分これから騎士団と関わることなどが出てくると思うんですよ。この世界の各地にいますからね。中には騎士団に助けを求めたりする場面などもあるかもしれない。そんなときは私の名前を言ってくれれば動いてくれると思っていますよ。」

ん?なんかすごいことを聞いたような?この人は何者なんだ?

「まあ、深く考えなくていいですよ。わかるはずもありませんし。あなたはまだ何も知らない。あなたがそれを知ったとき、私のことも少しはわかると思いますよ。」

意味深な笑顔を浮かべていた。どういうことだ?

「さあホルンの町に帰りましょうか!」

さっきとは違う笑みを浮かべて、ホルンの町へ歩いて行った。


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