プロローグ
それは突如として現れた神々に支配された、荒廃した幻想郷での物語であった。
炎を司る神『ツイガク』
電気を司る神『ルシナス・ジュール』
水を司る神『メソタピア・アルザリオン』
闇を司る神『パンドラ』
光を司る神『アダム』
そして…
存在を司る神『イジスガンダー』
空間を司る神『ニスト・ペグダム』
次元を司る神『レトワール・メビウス』
力を司る神『トフェスヴァルキリー』
保持を司る神『イヴ』
その神たちを纏める存在…
世界を司る神『エデン』
あらゆる事象は全て超常的な存在である"トフェニ"と呼ばれる機械の神々が司り、その世界を司るのはトフェニに使命を与えられた存在である"エニルクス"と呼ばれる選ばれた者達であった。
エニルクスは機械の為動けないトフェニの意思を継いだ者達のことであり、捺印を授かっている存在である。
そして彼女たちを中心とした政府である「摂理府」がこの世界を実質統治していた。
しかし幻想郷の住民たちは無理やり作られた秩序に納得する訳には行かなかった。
党首であるレミリア・スカーレットを中心とする紅魔館は摂理府の行う"トフェニ政権"を拒み、抗おうとする。
―――これは、党首であるレミリアと、パチュリーによって召喚された、1人の人工魔導士の「神々への抗い」と「純愛」を描いた物語である。




