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12月1日 同窓会があった

 それは、一人の女の失われていた記憶だった…………


 十二月一日。それは冬の寒い日のことだった。

「時計にして表せば、ちょうど零時一分だね」

 久々の同窓会があって、同級生だった物知りな彼はそう言った。

 一体何をもって「ちょうど」なのかさっぱりだったし、時計にして表す意味がそもそもわからない。

 たぶん意味なんて無かったんだろう。

 私が好きだった混野ろり雄〈こんのろりお〉という男は、昔から、そんな少し他人と感覚が違う、おかしな男だった。




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