運 2
「くっ!」
ミサキは細い長剣で受けとめたが、運はニヤリと笑う。
「な、何がおかしいの」
「おかしい?そりゃおかしくもなるよ。今の私には運がない。だから仕方ないんだ。不安で不安で不安で!仕方ないんだよぉ!」
運はミサキに鋭利な爪でひっかこうとした。
しかし、オサヌが運の爪を大剣で斬った。
「なぁ!?なんで生きてるの君!爆発をもろに受けたのに!」
「あれくらいで死んでたら勇者なんて務まらない。お前は雷王より弱いようだな」
オサヌは運の心臓に大剣を突き刺した。
「私が、雷王、より弱い?あたり、前だよ。脳筋と同じに、しないでくれ。私は、運。運って、いう、異能を、使うん、だから」
運はそこまで言うと地面に大量に血を吐き、倒れた。
「私、も、ここ、まで、か。あんな、攻略の、されかた、されなきゃ、絶対、勝ってた、のに、な」
運はそこまで言った後、そのまま動かなくなった。
今回は雷王の時より早く戦闘が終わった。今殺した運の言うとおり、やつの異能がミサキに支配されなかったら、僕達な負けていたかもしれない。雷王が自分より強いと言うのも少し納得できる。
異能なしだと雷王の方が多分強い、だろう。あいつも雷を使う異能だからやってみないとわからんだろうが。
運が死んで、数分後、奥へと進む扉が開いた。次がおそらくセブンコードは最後の一人、そしてそいつはアークの言っていたやつだろう。
「ミサキ。君のおかげで今回はあまり誰も怪我をせずにすんだよ」
「いえ。私も異能を使えるのを知って、まだコントロールできてないので今回は役に立ててよかったです」
気にする事ないのに。僕的にはミサキが敵の手にわたるほうがもっと最悪だからね。
僕達は少し休憩した後、奥の部屋に進み、扉を開けるとそこには正座で座っている、髪が青と赤でわかれているロングヘアーの男がいた。
僕は小声でアークに聞いた。
「あれが五色ってやつか?」
「ああ。間違いない。あいつのセンスは絶望的だったからな。私も当時は驚いていたものだよ」
センスが絶望的とか言わなくてもいいじゃないか。敵でもあれは立派な個性だよ。
「やっと来たか。我らの王に逆らう愚か者どもよ。我を雷王と運とは同格とは思わない事だ。我は王の次に強いと自負している」
「なら先に仕掛けさせてもらうよ!」
僕は異能を使って影の剣士を召喚し、五色に向かわせた。
「これは我を舐めていると思っていいのか?」
「なめてなんかないよ。とりあえず斬られといて!」




