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入れ替わったら戦争 行かなきゃならなくなっちゃった  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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第31話〜起動の鍵と、鉄の咆哮

地下通路に侵入したアルトたちを待ち受けていたのは、冷徹な防衛システムの洗礼だった――。

アルトの肉体に秘められた「鍵の器」としての力が、絶体絶命の危機の中でついに目覚め始めます。ハンスとの息の合った連携にもご注目ください!

第 31 話:起動の鍵と鉄の咆哮ほうこう

赤く染まる地下通路に、電子的な駆動音が不気味に響き渡る。接近する防衛ドローンは3機。その中央レンズが、標的であるアルトを冷徹にロックした。

「アルト、右だ! 奴らの狙いはお前の四肢の無力化だ。『鍵』である肉体を破壊せぬよう、手足を狙ってくる!」

ハンスの警告が脳内に響くと同時に、アルトは無意識に身体を翻していた。直後、彼女がいた床を、高熱のプラズマ弾が焦がす。

「……身体が、軽い……?」

恐怖よりも先に、奇妙な感覚がアルトを包んだ。ドローンの複眼的な動きが、まるでスローモーションのように視認できる。これが、自分が『鍵の器』として調整された肉体を持つがゆえの力なのか。

「舐めるなァッ!」

アルトは地を蹴り、驚異的な跳躍で一気の間合いを詰めた。両手で握り締めた鉄パイプを、先頭のドローンのセンサーへと叩きつける。

激しい金属音とともに火花が散り、一機が機能を停止して床に転がった。しかし、残る二機がすぐさまアルトの死角へと回り込み、銃口を突きつける。生存確率0.02%の算出は、伊達ではない。

「そこまでだ、ガラクタども」

ハンスの冷徹な声が響いた瞬間、通路の天井に敷設された光ファイバーから、異常な高電圧のスパークが放出された。ハンスがシステムをハッキングし、過電流を逆流させたのだ。

激しい放電に巻き込まれ、残るドローンが火花を散らして爆散する。

硝煙が立ち込める中、アルトは荒い息を吐きながら、己の手を見つめた。

「ハンス……今の、私は……」

「感傷に浸る時間はない。抽出炉の重低音が大きくなっている。急ぐぞ、アルト。次が来る」

破壊されたドローンの残骸を飛び越え、二人はさらに深く、怪物の体内へと突き進む

第31話をお読みいただき、ありがとうございました!

ついに『鍵の器』としての力が目覚め始めたアルトと、相変わらず頼りになるハンスの共闘をお届けしました。

迫り来る抽出炉の脅威を前に、二人は無事に最深部へと辿り着けるのか――。

次回、さらに激化する戦いをどうぞお楽しみに!

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