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分別はつくはずだ



 その後、何度も電話をかけてもあの女に繋がることはなかった。いつもなら、あの女からしつこいくらいに連絡をよこすくせに……!


 結局電話は繋がらず、やみくもに走り回っても仕方のない状況になってしまった。手掛かりはといえば……



『じゃないと、先輩凍えちゃうよー?』



 それは、単に先輩が裸だから、というだけの意味ではないように思える。いくら夜は冷えるとは言っても、真っ裸で外に放り出されたからって、凍えるほどとはいかない。


 ならば……



「……くそ!」



 答えが出ず……帰宅するしか、手はなかった。もしかしたら、あの女も帰っているかもしれない。


 そうであれば、あの女を問い詰める。問い詰めたところで、もうすべてが終わったあとかもしれないが……


 さすがにあの女だって、下手なことはしないはずだ。俺の両親を殺した、子供のときとは違うんだ……ちゃんと、物事の分別はつくはずだ。



「あら、怜くん。どこに行ってたの?」



 帰宅すると、おばさんが出迎えてくれる。しかし、あの女はまだ帰ってはいなかった。


 部屋に戻り、それからも何度か電話をかける。しかし、やはりあの女は応答しなくて……



「ただいまー!」



 そのときだ……あの女の、声が玄関から聞こえた。普段ならばなんの反応もしないが、今日は違う……俺は、すぐに動き、部屋から出る。


 玄関へと向かい……いた、あの女だ。



「あ、怜ー、さっきは電話を……わっ」


「ちょっと来い!」



 何事か話そうとするのを遮るように手首をつかむと……そのまま、部屋へと連れ込んでいく。

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