悪役令嬢 Ⅲ (真実)
道化をしようと生まれてきたけど
恋は人をバカにするし愛で人って光堕ちするよね
目指した夜が ここに在ります
別にまわりに誰もいなくてもね
すこしも寂しいことなんてないんだ
彼女が生まれて死んで あたくしに出会ったあの日から
大切にしてくれたことだけは ほんとうだから
死んでも死んでもあたくしのこと
大好きだといってくれた 言葉じゃなく こころじゃなく
なぜだろう あたくしもそうだったからかな
絶対にゆるがない確かな真実がそこにだけあって
今も いつまでも あの子が死んでも
それはちゃんとここに
この ここに、
存在しつづけるのだと あたくし 知ってるの
彼女はみずから称した「おちこぼれ」のままで
一流の魔法使いには
とうとうなれなかったけれど
死んで一枚のラブレターをこのよに残したよ
あたくしはほかの思い出をすべて忘れても
このこころをくるんでくれる あたたかい紙を一枚
あたくしの妄想力じゃなく
彼女とあたくしの絶対消えない
輝きつづける奇跡の命の証明として
手離さない 手離さない
誰にも見えないラブレター読んで 笑っちゃう
たった今だ ただ この今をさかいに
あたくしも落ちこぼれでも魔法使いになろうと思う
ただし
反省のない、ネ
別に誰も愛してくれなくてもいいよ
死ぬまであたくしは あの子に愛されてるし
死ぬまであたくしは あの子を愛しているから
いつも いつまでも
(だからいつか彼女に会えるという魔法を探さなきゃ)
ね
(ハッピーエンドの向う側までたどり着くために)
お読みくださり誠に有難うございます。
タイトルに関しては、あざといと思われるだろうなぁと自己糾弾しておりますのでご容赦のほど。
それではこれにて失礼しますが、またお会いできる日を楽しみにしています。




