おちこぼれ魔法使い Ⅲ (虚勢)
道化をしようと生まれてきたけど
恋は人をバカにするし愛で人って光堕ちするよね
騙すことなんて 簡単だった
自分が信じればいいだけだから
一番みにくいこころは
自分を騙していることを
気づかないふりをしているこころだと
あなたに教わったよ
騙すなと
嘘をつくなと
あの蔑むような目で
(ホントは優しいんだけどね)
みつめられて
こころの中のけっしてみられたくないヤツまで
みられた日にはかなわない
自分が自分を騙していることだけ二度と忘れない
それが二度と破られない約束だろう
私は本当にあなたのことが大好きなんだと思う
まるで足りなくて
あなたの為に捧げる命が
でもかるうくひとつ捧げただけで
泣き出しそうになってくれていたのは 正直嬉しかった
私の為に あなたが
死んでもいいとかいった時には
怒りさえ覚えたよ 何でわからない
チガウ チガウ ほんまつ てんとう
あなたがいなければ私は私じゃなかったから
ずーっと みにくいこころひきずって
えんえんとつづく罪の空におおわれて
罪の切れ間はなく 一筋の青空さえ
そこでは見ることができなかった
ほんとうなど いえず ほんとうなど 知らず
ただすべてを偽ることでしか
自分を生かすことができないみにくいこころね
あゝ一体
誰がこんなみにくいこころを持った私を愛してくれるのか?
なんてね そんな なさけない
あゝ しあわせだった
ほんとうにさいごだからいうんだけど あなたに
出会えた人生でホントよかったよ
出会えなければ 涙
出会えただけで 「綺麗」
考えるだけで恐ろしい
あなたに声をかけてもらえない人生など
でもちょっと不公平かな
こんなしあわせな平和につつまれて死んでいくって
「おちこぼれ」の名折れか?
まあ、さいごだから
それもありにはするけどね
ふたたび会えるなら ずっと先がいいね
あなたは魅力でも世界をとりこにしつづける令嬢
どこまでもどこまでもいけるさ 楽しんでるあいだ
その気高さを失わず 崇拝者の群れを従えて
いつまでだって あきるまで この世界はあなたにほほえむ
あなたが世界に ほほえむかぎり
ほんとにあきたら会いに来て下さい
それまでは長いお別れです
では
なるべくお別れが長く長く長くつづくことを 願って 祈って
それでは サラバ です
自分が信じた
嘘も すてきでしょ?
ホントは言わずに
死んでいくって?




