表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

厚い壁 (_ _。)

スク水シーサー 4話ヽ(゜◇゜ )ノ




【円形競技場にて】(赤備え)







フンドシリリンから、解放された思惟は、


【サー】と抱き合って喜び、【サー】を褒めちぎった。



「サーちゃん、すっげーー」


と、俺も【サー】を絶賛したがヽ(*'0'*)ツ



超人見知りな【サー】は、


まだ俺に心を開いていない。


・・ので、俺に対しては、反応はなしだった。(・_・;)




俺 → ヽ(*'0'*)ツ   厚い壁    (・_・;) ← 【サー】




まあ生霊に心を開く、少女の方が普通で、


生霊だとしても、それはそれとして受けとめる、


思惟の方が特別なのだ。




そんな生霊な俺と、


ぴちぴちなスク水シーサーの2人が興奮していると、


それとはまったく対照的な奴が、


俺の隣に立っていた。



あの「恨めしや~」オバケの持ちネタで有名な、あの怨霊だ。




リングサイドに、スーツを着た男の怨霊が・・・・。




本来なら、驚くべきところだが、俺は生霊。


なんとなく驚いてはイケなさそうなので、


平静を装っていると、


怨霊は試合中にも関わらず話しかけてきた。



大体怨霊は、空気を読まない。


まあ呼吸してないしね。


空気は関係ないんだろう。



「私はね、事故死とされたが、


本当はある男に殺されたんだ」(・∀・)



知らね~し。 ┐( ̄ヘ ̄)┌



「さすがに無念だ。そして無念だ。」



怨霊を見てるより、


ぴちぴちなスク水シーサーを見ていた方が癒される。


そんな俺がなんの反応を示さないので、


怨霊は言葉を変えてきた。



「微笑ましいほど無念だ。念のため無念だ。


有りそうで無さそうな無念だ。誇らしいほど無念だ。


かりそめの恋ほど無念だ!」



どんな無念やねん!とツッコミを入れようとしたが、止めた。


怨霊と化し言葉の使い方を忘れたのか、むちゃくちゃだ。



むちゃくちゃとは言え、何らかの意味があるらしい。


4次元に生活?している怨霊は、


3次元で生活している人間と違って、


時系列の感覚がおかしくなっているらしい。



いや4次元ではそれが正解だから、


おかしくなっているわけじゃないが。




時間に関する概念が違う奴の言葉は、


永遠に続きそうだったので、俺は詳細を聞いて、


その犯人の男を、確実な証拠を示し通報した。



俺は生霊とは言え、物質的な体を憑代としている。


携帯電話ぐらいは使える。



するとスーツ姿の怨霊は、絶叫し歓喜した。



「救われた!!!!!私は救われたーーーー!


会場にいる怨霊の皆様方、


この方々が桃源郷の扉を開くと、


予言された方々に違いない!」



怨霊の言ってる事は、意味がわからない。


しかし、円形競技場内にいる100近い怨霊たちが、


雄叫びの声を上げた。



「私たちは、報われる!」



知らんし・・・。 ┐( ̄ヘ ̄)┌



怨霊が絶叫したとしても、声自体は聞こえないが、


生きている人間の魂は、それを感知し、


魂が揺さぶられる。




俺が怨霊の相手をしていると、


俺の嫁(自称)の思惟ちゃんが



「ちょっとセコンド!


なに一人でぐちぐち呟いてるのよ!


ちゃんとセコンドしてよ!」



お叱りのお言葉だ。怒った顔も可愛い。( ´艸`)





つづく


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ