百合咲く所に、琵琶の音あり。
スク水シーサー 13話ヽ(゜◇゜ )ノ
【円形競技場にて】(憤怒しロゴス)
あの子が言っていたように、
タッグの相方憤怒しリリンが、
尻丸出しなのに、私がパンツを履いているのは、
チームとして整合性が無い。
だからって、私が恥じらいを捨ててまで、
リリンに合わせる必要はある?
リリンが尻を出したのは、
「男子の力士が出してるのに、
私が出さないのはオカシイ。
そこに整合性のある美しさは存在しない。
私はすべてにおいて、美しくありたい。」
だった。
さらに、
「あなたが恥ずかしいなら、
無理強いする気はない。
パンツを履いたあなたを見た時、思ったの。
私が私であるなら、あなたはあなたであるべき。
そうすれば、タッグチームとしての整合性が、
自然と芽生えてくる、と。
私の中のあなたも、あなたの中の私も、
私は大好き。そんな大好きの行き先には、
整合性のある美しい世界があると私は信じてる」
整合性のある美しい世界って何?
スク水シーサーの助っ人格闘家の1人、
力士のマスクをつけた力士?は、私の褌を掴み寄せてきた。
がっちりと掴み安定感のある良い寄りだ。
しかし、廻しと違って、褌をそんなに掴まれると、
ちぎれそうで不安なのだが。
まあ下にパンツ履いてるから大丈夫か?
「雨の巫女関ですよね!」
力士のマスクをつけた力士が、私の耳元で囁いた。
雨の巫女関・・・私の四股名だ。
そして、この声、この匂い、この赤ちゃんの様な潤いお肌・・・まさか!
女子相撲界注目のルーキー、現役の女子高生!
琵琶の音関!
百合の噂が有り、守備範囲は幼女から老女まで、
百合咲く所に、琵琶の音あり。
百合関連トラブルの中心には、
必ず、琵琶の音関がいると噂されていた。
世を忍ぶ仮の名は、百合台風!
「雨の巫女関、あたし、雨の(あま)巫女関に、
会いたくて、会いたくて、ネットで求人見て来ちゃいました」
そう、この後先考えない押しの強さが、
琵琶の音関の相撲だ。
琵琶の音関の、唇が近づいてくる。
ノーメイクで、まだ少女ぽい初々しい口元。
「ちゃっとまって琵琶の音関・・・
あのね、あのね。
相撲規約でそう言う事は禁止されてるでしょう」
「だからあたし、こうやってマスクをつけてるんです。
巫女関!口づけを!」
注目のルーキーなだけあって、寄りは堅硬だった。
「雨の巫女関・・・
あたしが『整合性のある美しい世界』の事教えてあげる」
と私の耳元で囁いた。
今、私がもっとも知りたいことを・・・
押しだけでは落とせないと感じたのか、
作戦を変えてきた。作戦の素早い変更、そして実行。
まさに琵琶の音関の相撲だ。
しかし・・・この子の目的は何なの?
『整合性のある美しい世界』
その言葉を、リリンの口から聞く者はそう多くないはず。
「まさか!リリンと?」
「そう・・・あたし、永久の夢関に、
『整合性のある美しい世界』の事
手取り足取り教えてもらいました。
あま~い、ひと時でした♪」
永久の夢関とは、憤怒しリリンの四股名。
リリンめ!
私と言う女がいながら!
こんな若い女と!
・・・と、百合の気が無い私が嫉妬するわけもなく。
「ごめん、私とリリンは身体だけの関係なの」
私の言葉に、
「えっ!?」
と驚き、ちょっとだけ嫉妬の色を見せた琵琶の音関の、
隙をつき、リングに浴びせ倒した。
勝った・・・
若い女に勝った・・・
って、違う違う・・・
つづく




