表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/26

神(髪)の薬 ハゲカラケ 後編

よろしくお願いします。

安くはないが高くもない宿に帰ったジンと瑠璃猫。


瑠璃猫がバスルームに入り、人の姿に戻った。バスルームには着替えを用意してある。


ジンは少しドキドキしながら待つ。

今、ルリが人の姿に戻り、、、、服を着ている。

ホントは猫の姿で一緒にベッドで眠るのも、本当のルリの姿を想像して、落ち着かない。

いつ、どう言えばこの関係を変えることが出きるのか?

しかし、この信頼関係を壊してしまうのが、怖い。

気まずくなるくらいならと、臆病なジンはルリに何も伝えられないままだ。


バスルームから出てきたルリ。

ジンの悶々とした思いに気付く気配はない。


「さっきのお店。美味しかったね!」


「うん。美味しかった。それにしても、フサフサになったら、あんなにも人相というか、人柄まで印象が変わってて驚いた」

ジンが人姿のルリをテーブルに促し椅子を引いた。

ジンも席に着いた。

用意していたティーセットに茶を注ぎ、ルリに渡した。


「そうなんだ。元を知らないから。

えーと、ジンの薬草ブレンド茶葉に、フサフサになりますように、ってすればハゲカラケになるのよね、、、。買いたい人がたくさんいるんだね」ルリ。


「それなんだけど。

ルーファスとシルビアにも相談したいんだ。

うちの国、財政難だろ。

ルリの言っていた『福祉と教育』の財源にどうかなって」

人間になったルリから、この世界に来る前のニホンの話を聞いていたジン。


「わかった!シルビアさんが、孤児院の経営費用が足りないって言ってたからね?」


「うん。ハゲカラケの利益をそのまま『福祉と教育』費用にしたい。ルーファスとシルビアさんに、連絡をとろう。

伝書鳩は今日来る予定だよね?」ジン。


金持ちの買う嗜好品、贅沢品の利益を『福祉と教育』財源にする事にルーファス王は賛成し、利益の6割を税とした。


また、オウンドゴール国は、ハゲカラケとルリの作る皮膚薬は勿論、神殿で授ける効果抜群の護符(ルリの効果別お祈り付き)を、『福祉・教育』財源とすることを決定した。


数ヵ月後、かつて若ハゲのヨロシアンの息子が夫婦で王都に店を出した。

ハゲカラケ専門店だ。

西の辺境に近いヨロシアンの本店、息子夫婦の王都店、どちらも密やかに大繁盛した。


ヨロシアンの本店(西の国境に近い街)から隣国への輸出。その利益は大いにオウンドゴール王国を潤した。


ヨロシアン親子は自分達の取り分の利益の多くを福祉・教育資金として寄付した。

国が設立したハゲカラケ財団の初代代表にはヨロシアンが抜擢された。


ハゲカラケ財団が国のあちこちに、ハゲカラケ孤児院、ハゲカラケ学園、ハゲカラケ病院を設立した。


神(髪)の薬、ハゲカラケは国境を超えて求められ、長くオウンドゴール王国の福祉・教育財源になった。


オウンドゴール王国の各地のハゲカラケ孤児院、学園、病院には初代代表ヨロシアンの銅像が並び建つ。


ハゲのヨロシアンがムッツリ顔で前を向く胸像。

普通のツルッパゲのオジサン像。


その隣に、フサフサのヨロシアンがにこやかに髪をなびかせて上を向く立像。

壮年の紳士の立像である。その眼と顔は希望に満ちている。


パッと見た人は、2人が別人だと思う。

そして、この2人が同一人物であると知ると、驚愕する。


ハゲのヨロシアン、フサフサのヨロシアン。ビフォー、アフターの銅像だ。


銅像は今日も道行く人に、髪の大切さを具現している。

また、ハゲカラケの素晴らしさを宣伝している。

そして、見る人を笑わせている。


像の設立後。

ヨロシアンのハゲ頭部を撫でると願いが叶うと噂がたち、毎日多くの人がヨロシアンのハゲを撫でる現象が起きた。

多くの人に撫でられ、胸像ヨロシアンの頭部は益々ツルツルピカピカとなり、光輝いている。



ジンとルリが王都のハゲカラケ学園で、初のヨロシアンの像を見学に来た日。

この日はルリは人の姿で来ていた。


2つのヨロシアン像を見ながらルリが言った。

「ジンの頭から毛がなくなったら、私、落ちちゃうから、そうなったらジンもハゲカラケを飲んでね」


「ルリは、俺の頭がそうなるまで、一緒にいてくれるって事?」

珍しくジンがルリに向き合って真剣に聞いた。


「うん!もちろん。、、、ジンは嫌かな?私といるの、、、」ルリ。


「違う!ずっと一緒にいて欲しい、から」ジン。


「なら、ずっと一緒にいよう!」笑顔のルリ。可愛い。


「じゃ、俺と結婚しよう!!」

ジンがやっとプロポーズした。


ルリは返事せず、ジンにギュッと抱きつき、顔をジンの胸に埋めた。





薄毛の方々に、大変失礼なお話を書いて、ご不快にさせてしまったかも知れない、と心配しています。先に謝っておきます。

大変申し訳ございません!ごめんなさい!


この小説には、ほぼブックマークもお星さまも、もらえませんでした。

励みになりますので、応援よろしくお願いします。


神(髪)の薬ハゲカラケのような毛生え薬が、開発・発売されますように、祈ってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ