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鉱夫剣を持つ 〜ツルハシ振ってたら人類最強の肉体を手に入れていた〜  作者: 犬斗
第六章

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第97話 素材納品

 それから三日後、俺たちはウグマへ帰還した。


 まず開発機関(シグ・ナイン)へ行き素材を納品。

 ウォルターが槍豹獣(サーべラル)を見て驚いている。


「ア、アルよ。なんだこれは?」

「ごめん。真っ二つに斬ってしまったんだ」

「も、もしかして一撃か?」

「うん、飛びかかってきたサーベラルを一撃で斬った。黒爪の剣(レリクス)の切れ味のおかげだよ」

「いや、お前な。いくら黒爪の剣(レリクス)とはいえ、飛びかかってきたサーベラルを一撃で真っ二つって……」

「素材は大丈夫かな?」

「ガハハハハ。やっぱりお前は異常だな。ガハハハハ。一撃で真っ二つか! こんなにおかしいことないぞ! ガハハハハ」

「あ、あの……素材は」

「素材は問題ない! 安心しろ! 鎧にするには細かく加工するからな!」

「良かった!」

黒爪の剣(レリクス)もフィットしてるようだな」

「うん。黒爪の剣(レリクス)は素晴らしいよ。これなら何でも斬れるような気がする」

「そうか! 局長にも報告しておこう! 喜ぶぞ! ガハハハハ」


 素材は問題なかったので、無事に納品が完了。

 ここで運び屋のトーマス兄弟と、解体師のオルフェリアと解散となった。


「トーマスさん、地形に関するお話は勉強になりました。そして寝台はとても快適でした。本当にありがとうございます」

「そう仰っていただけて本当に嬉しいです」


 トーマス兄弟は大きな荷車で帰っていった。


「オルフェリアも本当にありがとう」

「いえ。アルとのクエストは楽しかったです。色々と驚きましたが。フフ」

「また依頼したいと思ってるんだ。その時はよろしく」

「ええ、いつでも行きます。連絡待ってますね」


 オルフェリアも自宅へ戻っていった。


 俺は続いてギルドへ向かう。

 支部長のリチャードにクエスト終了の報告だ。


「サーベラルを一撃で倒したそうだな。しかも、ついでに赤頭熊(グリーズ)まで狩猟したと聞いたぞ」


 クエスト中は、指定のモンスター以外の狩猟が禁止されている。

 しかし、今回はやむを得ないということで、リチャードは不問にしてくれた。


「アルよ。なぜ指定以外のモンスターの狩猟が禁止されているか分かるか?」

「生態系への影響や、生息数維持のためです。モンスターといえども種の絶滅は避けたいですから」

「そうだ。まあ、人類にとって害となる場合は駆除することもあるがな。しかしな、それ以外にも理由があるのだよ」

「それ以外の理由?」

「ああ。これを容認してしまうと欲張って指定数以上の狩猟をしたり、クエストのついでに別のモンスターを討伐してしまうのだ。しかしな、冒険者全員がお前のような凄腕ではない。欲張ったせいでクエスト失敗、大怪我や命を落とすこともある。何十年も前に、これが大問題となって禁止されたんだ」

「そんな理由が……」

「そうだ。しかしな、お前は利己的な狩猟はしないだろうし、狩猟に安心感がある。私の権限で今後も全て不問にしよう」

「え? 大丈夫なんですか?」

「うむ。まあ実は、お前とレイに予定しているSランクは、そういった全ての制限も撤廃されるから問題ない」

「そうなんですね。ありがとうございます」


 今回のように、クエスト中に他のモンスターに遭遇してしまうこともあるだろう。

 そういった場合は狩猟せざるを得ない。

 なので、この決定は非常に助かる。


 そして、俺は今回のクエストで確信したことをリチャードに伝えたかった。


「リチャードさん、一つお願いがあります」

「お前からお願いなんて珍しいな」

「今回は解体師と運び屋と一緒にクエストへ行きましたが、今後もパーティーとして一緒に行きたいと思ってます」

「なるほど」

「冒険者が、解体師や運び屋と別々にクエストに行くのは効率が悪いです。解体師や運び屋への偏見を捨て、協力し合うべきです」


 俺は今回のクエストで、彼らに同行したことがどれほど有益で効率的だったか力説した。

 リチャードも熱心に聞いてくれている。


「そうか……。そう言ってくれるか。願ったり叶ったりだ。ギルドも解体師と運び屋の件は改善したいのだが、長年の習慣があり難しいのが実情だ。それをアルが変えてくれるかもしれんな」


 リチャードは嬉しそうな顔をしていた。


「今後はアルの好きなようにしていいぞ。解体師や運び屋とのパーティーでクエストを認めよう。むしろアルの影響でクエストパーティーの形態が変わっていくことを期待してる。あっはっは」

「ありがとうございます」

「ギルマスには私から報告しておく」


 続いてリチャードは、革袋をテーブルに置いた。


「さあ、これが報酬だ。狩猟報酬が金貨五十枚と、アルの指名料が金貨二十枚だ」

「凄い金額ですね」

「お前の場合は一人だからな。普通は冒険者で山分けなんだぞ?」

「そ、そうでした」


 俺は金貨七十枚を受け取った。


「近頃はアルの指名で依頼が多い。しかし、人気がありすぎるから、自ずと指名料が上がっていくんだ」

「そ、そうなんですか?」

「ああ。まあ内容を精査すると、アルじゃなくても問題ないクエストばかりだがな。護衛クエストに関してはレイが帰還するまで断っておく。だから、実際にお前へ依頼するクエストは少ないだろう」

「分かりました。そこら辺は全てリチャードさんにお任せします。指示をいただければ何でもしますよ」

「そうか、ありがとう。助かるよ」


 手続きが終わったのでギルドを出た。

 そして最後に人事機関(シグ・フォー)へ向かう。

 討伐スコアの更新だ。


 今回一緒に狩猟したレッドベアードは、サーベラルに食べられたので素材としては残らなかった。

 しかし、討伐証明として尻尾を剥ぎ取っていたので、討伐スコアは更新できた。


「討伐スコアも少しずつ増えてきたな。早くレイに見て欲しいよ」


 更新した討伐スコアを眺めながら、俺は自宅へ帰った。


 ◇◇◇


 討伐スコア


 ネームド

 ダーク・ゼム・イクリプス(槍豹獣(サーべラル)

 ウォール・エレ・シャット(岩食竜(ディプロクス)


 Aランク

 槍豹獣(サーべラル)


 Bランク

 霧大蝮(ネーベルバイパー)

 大牙猛象(エレモス)


 Cランク

 赤頭熊(レッドベアード)

 腐食獣竜(スカベラス) 十頭


 ◇◇◇

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