1598_自分が偉いと思っている人は人の感情を読み取るのが苦手 #性格 #感情
「パリへの亡命経験があるドイツの詩人クリスティアン・ヨハン・ハインリヒ・ハイネは『偉大になればなるほど、非難の矢に当たりやすくなる』と言ってます。出る杭は打たれる、なんでしょう」
「やっほー、知識はいいものだ。世界一の美女サクラです! 今回は『自分が偉いと思っている人は人の感情を読み取るのが苦手』について話すよ。よろしくね」
「読者様は他人の感情を読み取るのは得意ですか?」
「ちょっとした表情の変化から、「この人は怒っている」「この人は楽しんでいる」「この人は悲しんでいる」などの感情を読み取れますか?」
「世の中には些細な変化から感情を察知して寄り添うことが出来る人もいれば、他人の感情に鈍感でノンデリな発言しかしない人もいます」
「こういった能力をEQ(心の知能指数)だとか、共感力なんて言ったりします。このような能力を持ち合わせているかは生まれつきと思うかもしれませんが、どうやら自己認識からの影響もあるみたいです」
「今回は他人の感情を読み取るのが苦手な人の特徴を紹介します」
「参考文献はアメリカのデューク大学の研究となります」
「研究者は他人の感情を読み取る能力について調べるため、1197人の参加者にオンラインで協力してもらいました。平均年齢37歳、50%が女性、74%が白人でした」
「参加者はまず、二つのタスクを行いました。一つ目は、他人の感情を読み取る能力があるか計測しました。俳優が縁起をしている動画を見て、俳優がどんな感情を表現していたかのか当てます。二つ目は、集合写真を一瞬見て、笑顔の人の割合を答えるタスクです」
「これで、どれくらい他人の感情を読み取れるか調査しました」
「次に、社会的な地位を測定しました」
「アンケートを実施して、主観的と客観的の両方から参加者の社会的地位を測定しました」
「で、データを分析して、他人の感情を読み取るのが苦手な人の特徴を探ったのです」
「さて読者様、感情を読み取るのが苦手な人ってどんな人だったと思いますか?」
「マイペースな人でしょうか?」
「自分のペースで突き進む人は他人のことなんか気にしません。気にしないので、感情を読み取る能力が劣化するのでしょうか?」
「ストレスはどうでしょうか?」
「強烈なストレスを受けていると、色々な能力が低下します。思考力も低下するので、冷静な判断ができなくなります。感情を読み取る能力も一緒に落ちる可能性があります」
「実は、友達が多い人だったりしないでしょうか?」
「友達が多いと感情を読み取り、空気を読む力がすごそうに思います。しかし、実はそんなことはなかった、なんて結果が出たのでしょうか?」
「はたして、他人の感情を読み取るのが苦手な人はどんな人だったのでしょうか?」
「約1200人を対象に調査を行った結果、他人の感情を読み取るのが苦手な人はーー」
「主観的な社会的地位が高いと認識している人でした!」
「要するに、「俺は偉い」とか「私はすごい」とか「僕は他とは違う」なんて考えている人が他人の感情を読み取るのが苦手だったのです」
「参加者に他人の感情を読み取るタスクを行ってもらったわけですが、主観的な社会的地位が高い人ほど成績が悪いことが示されました」
「客観的な社会的地位はまったく関係がありませんでした。実際に経営者や幹部などの上の地位にいても、自分が上の地位にいるという認識が薄ければ、他人の感情を読み取る能力は落ちないのです」
「逆に、平社員でも「俺は偉い」と自覚している人は、他人の感情を読み取のが苦手なんです」
「ただし、感情を読み取る能力の低下はグループに対しては関係ありませんでした」
「二つ目のタスク、グループの中の何人が笑顔なのか推計するタスクでは、主観的な地位が高くても正解率が下がることはありませんでした。笑顔を認識するくらいなら問題ないみたいです」
「読者様は他人の感情を読み取るのは得意ですか?」
「もし、苦手だと感じていたり、他の人からノンデリ発言を指摘されているのなら、その原因は自分の認識にあるかもしれません」
「自分は偉い、私はすごい、俺は成功している、などど考えているのかもしれません。今一度、自分自身を振り返ってみるといいかもしれませんね」
「なぜ、「俺は偉い」と思っている人は感情を読み取るのが苦手なのでしょうか?」
「社会的な地位が低い人、誤解恐れずに言うのなら、貧乏な人は利用できるリソースが少ないです。衣食住に困窮する人たちは、一人では生きていけません。他の人の協力が必要不可欠です。そのため、相手の感情を性格に読み取り、協力してもらう必要があります。他人の協力を得なければならない関係上、他人の感情を読み取る能力が求められるのです」
「一方で、社会的な地位が高い人は、存分にリソースがあります。衣食住に困っていなければ、わざわざ他人と協力しなくても自分一人で生きていけます。他の人の協力がなくても問題ないので、感情を読み取る能力が育たない、または使う必要がないので劣化していくのです」
「ちなみに、人生の途中で主観的な地位が向上した人のほうが、元から主観的な地位が高いと感じている人より、他人の感情を読み取る能力が低下する傾向が確認されています」
「元から感情を読み取るのが苦手な人が偉くなったのではなく、地位が上がったことで感情を読み取るのが苦手になった可能性が高いということです」
「つまり、成り上がった人は非常に感情を読み取るのが苦手で、元からお金持ちの家庭で育った人はそこまで感情を読み取るのが苦手ではない可能性があるのです」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は社会的な地位と感情を読み取る能力に関係があるのか調べるため、オンラインで約1200人を対象に調査を行ったよ」
「すると、主観的な社会的な地位が高い人ほど、他人の感情を読み取るのが苦手だったよ」
「関係しているのは主観的なものだけで、客観的なものは関係なかったよ。あくまで「俺は偉い」と思っている人が感情を読み取るのがダメなんだよ」
「今回の研究では因果関係を証明するのは難しいです。それにサンプルにも偏りがありました。これらには注意が必要です」
「また、全体的な効果量は約5%程度と、非常に小さいです。主観的な社会的地位が高くても、そこまで感情を読み取るのが苦手になるわけではありません。「俺は偉い」と自覚していても、あまり気にする必要はないでしょう」
「それに、他人の感情を読み取るのが苦手でも生きていけます。何より、賢ければ、その人の言動から感情を推測することが可能です。ですので、感情を読み取るのが苦手でも堂々と胸を張って生きていきましょう。気にする必要はありません」
「でも、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」も忘れずに」
「今回は『自分が偉いと思っている人は人の感情を読み取るのが苦手』でした。未知を少しでも減らす」
「ありがとうございます。次は『外見が微妙な相手でも付き合えるのか?』だ! バイバイ」




