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1560_甘いものを我慢していると甘いものへの興味は失われるのか? #食べ物 #行動

「恋愛面では常識外れな一面を持ち合わせていたドイツの詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは『苦しみが残していったものを味わえ! 苦難も過ぎてしまえば甘美である』と言ってます。喉元過ぎれば熱さを忘れる、ですね」


「やっほー、知識は素晴らしい。世界一の美女サクラです! 今回は『甘いものを我慢していると甘いものへの興味は失われるのか?』の話します。よろしく」


「読者様は甘いものが好きですか?」


「甘いものはとっーても美味しいです。味もさることながら、体で幸せを感じることができます。疲れた心も癒してくれるので、心身のリフレッシュに甘いものを食べる人もいるでしょう」


「しかし、甘いものの食べ過ぎはよくありません。肥満や生活習慣病の原因になりますし、栄養も偏ります」


「ですので、甘いものを我慢している人もいるでしょう」


「で、甘いものをずっーと我慢していると、いずれ甘いものが欲しくなくなるという話を聞いたことがありませんか?」


「砂糖には依存性があるので、砂糖を断つことで脳の報酬系がリセットされ、甘いものが欲しくなくなるという理屈です。約10日ほど断つと味覚がリセットされると言われています。それに過剰摂取は健康を害します。ですので、砂糖断ちは大事です」


「でも、それって本当ですか?」


「本当に甘いものを我慢すれば、甘いものが欲しくなくなるのでしょうか?」


「今回は甘いものを我慢すると甘いものが欲しくなくなるのかについてお話します」


「参考文献はオランダのワーゲニンゲン大学などの研究となります」


「研究者は甘いもの断ちの効果を調べるため、180人の健康な男女を集めて、甘いものの摂取割合を半年間にわたって厳密に調整しました。女性123人、男性57人、平均年齢35歳、平均BMI23」


「参加者は三つのグループに分けられました。低甘味グループ、標準甘味グループ、高甘味グループです」


「低甘味グループは、一日の総摂取エネルギーの10%~15%を甘いものから摂取します」


「標準甘味グループは、一日の総摂取エネルギーの25%~30%を甘いものから摂取します」


「高甘味グループは、一日の総摂取エネルギーの40%~45%を甘いものから摂取します」


「甘いものとは、砂糖、低カロリー甘味料、果物、乳製品などが該当します。単に砂糖だけでなく、甘いもの全般が含まれていました」


「そして6ヶ月間の甘味断ちと4ヶ月間の追跡調査を行って、甘いものを我慢したらどうなるのか調べたのです」


「さて読者様、甘いものを我慢すると、本当に甘いものが欲しくなくなるのでしょうか?」


「砂糖には依存性があるので、依存性から脱却すると砂糖が欲しくなくなっても不思議ではありません。半年間距離を置いていたら、甘いものへの興味を失うこともありそうです」


「しかし、禁止されればされるほど、逆に欲しくなるということもあります。いわゆるカリギュラ効果というやつです」


「それに、我慢はストレスになります。ストレス解消のため、甘いものが欲しくなることがあります。我慢は逆効果だったのでしょうか?」


「はたして、半年間にわたって甘いものを我慢すると甘いものに対する興味はどうなったのでしょうか?」


「甘いものを我慢してもらった結果、甘いものを我慢するとーー」


「違いはありませんでした!」


「半年間甘いものを我慢したグループと他のグループの甘いものへの執着を比較した結果、違いはありませんでした」


「甘いものを我慢しても甘いものをたくさん食べても、同じくらい甘いものが欲しい状態でした」


「ついでに言えば、味覚についても違いはありませんでした」


「甘いものをたくさん食べたグループがより甘いものでないと満足できなくなる、みたいな現象は確認されていません。甘いものを我慢したグループが、薄い甘さで満足できる体にもなっていませんでした」


「味覚への影響は塩味にも特に影響はありませんでした」


「さらに、実験が終わると、甘いものを食べる量は実験前の量に戻っていました。我慢していたグループは実験終了後に甘いものを食べる量が増え、たくさん食べていたグループは甘いものを食べる量が減りました」


「つまり、人間の甘いものを食べる量はかなり安定しているみたいです。半年程度では成人の甘いものを食べる量を調節するのは難しいようです。人間の体の基準は思っている以上に頑固なようです」


「最後に、体重や健康についてですが、これもグループ間で有意な差はありませんでした。甘いものを我慢したグループも甘いものをたくさん食べたグループも体重、BMI、体脂肪率などに違いはありませんでした。糖尿病や心血管疾患のリスクに関しても違いはありませんでした」


「読者様は甘いものを我慢したことがありませんか?」


「甘いものを食べ続けたらより甘いものが好きになってしまって後戻りできなくなる、もしくはその逆のことを聞いたことがあるかと思います」


「でも、今回の研究ではその考えは否定されました。無理して我慢する必要はないのかもしれませんね」


「研究者によると、気にするべきはエネルギー密度やジュースだと述べています」


「単位重量当たりのカロリーを下げたり、砂糖入りに飲料を減らすことが重要なようです。甘さそのものはあまり考えなくてよさそうです」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は甘いものを我慢したら甘いものが欲しくなくなるのかを調査したよ。180人の健康な成人を集めて、半年間にわたって甘いものを食べる量を調節したよ」


「すると、甘いものを我慢しても意味がなかったよ。特に甘いものに対する欲求が減ることはなかったよ」


「それに、甘いものをたくさん食べても、より甘いものが欲しくなることも確認されなかったよ」


「気にすべきは、カロリー密度やジュースみたい」


「今回の研究は女性の参加者が多く、健康的で高学歴な人が多かったです。結果を一般化するのは難しいです。またサンプルに子供は含まれていませんでした。そこら辺は要注意です」


「にしても、今回の結果には驚きです。砂糖には依存性があり、砂糖断ちを続けると甘いものが欲しくなくなるという定説を覆しました」


「今回の研究だけで判断するのは早計ですが、甘いものを我慢していればいずれ甘いものが欲しくなくなるという単純な話ではないみたいです」


「健康や脳の暴走は甘味だけでは語れないってことですね。いやはや、ほんと健康ってのは難しい」


「今回は『甘いものを我慢していると甘いものへの興味は失われるのか?』でした。知識収集に終わりなし」


「ありがとうございました。次は『過剰な「老い」に対する不安が老化を加速させる』です! バイバイ」

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