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1554_馬は人間の汗から感情を読み取るかもしれん #動物 #感情

「政治に関わっている間も、自然科学や植物学を研究していたドイツの詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは『身分不相応の生活をする者は馬脚を現す』と言ってます。上を見るのは構いませんが、上を見過ぎるのはよくないです」


「やっほー、物知りになりたいなー。世界一の美女サクラです! 今回は『馬は人間の汗から感情を読み取るかもしれん』について話します。よろしくお願いします」


「読者様は馬が好きですか?」


「え? 『どの馬が一着になるのかは興味がある』ですか。確かに、それも馬ですが、今回お話したい内容とは異なりますね」


「馬は人間の気持ちを理解している、なんて言われることがあります。緊張していたり、不安を感じていると、それが馬に伝わると聞いたことがあるかもしれません」


「また、飼い主が泣いていると、馬がそっと鼻先を近づけてきて慰めてくれたなんてエピソードも風の噂で聞いたことがあります」


「それって本当なの? と疑いたくなるかもしれません。ですが、馬が人間の気持ちを理解するというのは、あながち間違いではなさそうです」


「今回は馬は人間の気持ちを理解しているかもしれないことについてお話します」


「参考文献はフランスの研究となります」


「研究者は馬が人間の感情を理解しているのか調査するため、まず30人に協力してもらいました」


「協力者に楽しい映画もしくは恐怖映画を視聴してもらい、その時に出た汗の臭いを採取しました。対照群として人の汗の臭いがしないものを用意しました」


「次にウェルシュ種の雌馬43頭に採取した、それぞれの汗の臭いを嗅がせて、反応を確認しました」


「実施されたテストは四つです、グルーミングテスト、接近テスト、突発性テスト、新奇物体テスト」


「グルーミングテストでは、実験者が馬を撫で、それに馬がどれだけ心を許すか調べました」


「接近テストでは、実験者がじっと立ち、馬がどれだけ近づいてくるのか調べました」


「突発性テストでは、馬が餌を食べている最中に、突然傘を開いて、驚いた様子を調べました」


「新奇物体テストでは、馬が見慣れない物体を見せて、どれくらい注視したり、接触するのか調べました」


「他にも、コルチゾールの変化を測定したり、心拍数を計測しました」


「さて読者様、馬は人間の汗の臭いを嗅いでどのような反応をしたのでしょうか?」


「恐怖の汗の臭いを嗅いだら、慰めたり、落ち着くように寄り添ってくれたのでしょうか? ホラー映画を見て夜中にトイレに行けなくなった子供をあやすように、寄り添ってくれたのでしょうか?」


「楽しい時の汗はどうでしょうか?」


「楽しいを共有してくれて、一緒に笑ってくれたり、はしゃいでくれたのでしょうか?」


「それとも、もっと別の反応をしたのでしょうか?」


「はたして、人間の汗の臭いを嗅いだ馬の反応はどんなものだったのでしょうか?」


「実際に馬に人間の汗の臭いを嗅いでもらった結果、馬はーー」


「恐怖の時の汗の臭いを嗅ぐと、人間との交流が減りました!」


「楽しい時の汗の臭いを嗅いでも特に行動に変化はありませんでした。しかし、恐怖の時の汗の臭いを嗅いだ場合では、大きく反応が違っていたのです」


「具体的には、接近テストで人間に近寄る回数が大きく減りました」


「突発性テストでは、非常に驚いていました。新奇物体テストでも見慣れない物体をより観察したり、確認する回数が増えました」


「さらに、最大心拍数も高くなっていました」


「つまり、馬は人間の恐怖の臭いを理解していたのです。恐怖を理解して、警戒心を高めるため、人間との交流が減ったみたいです。恐怖が伝わっているので、心拍数も高くなるのです」


「恐怖や不安、緊張が馬に伝播すると今まで散々言われてきましたが、これが科学的に真実だと証明されたのです」


「読者様は牧場や動物園で馬と触れ合ったことがあるかと思います。その時、大きな馬を怖がっていたり、緊張していませんでしたか?」


「その感情はどうやら馬には伝わっていたみたいです」


「たとえ、表情を取り繕っても汗で判断します。感情を偽ることは難しいでしょう」


「しかし、今回の結果は動物福祉に大きな影響を与える可能性があります。今後、人間と動物が共に幸せに暮らせるといいですね」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は馬が人間の感情を理解しているのか調べたよ。人間の恐怖から出た汗と楽しい時に出た汗を馬に嗅がせて反応を見てみたよ」


「すると、馬は人間の恐怖の感情を汗から判断することが可能だと判明したよ」


「恐怖の時の汗を嗅いだら、反応が顕著に変わったよ」


「人間の不安や緊張はちゃんと馬に伝わるみたい。馬と触れ合う時はリラックスすることが大切だね」


「今回の研究では、コルチゾールの変化は確認されませんでした。これは馬が恐怖は感じても、ストレスを感じていなかったのかもしれません。しかし、コルチゾールの分泌は概日リズムなどの影響や個体差も大きいため、変化を測定できなかった可能性もあります」


「また、心拍数の測定にはノイズが多かったため、除外されたデータも多かったです。心拍数に関する結論は慎重になる必要があります」


「それと、サンプルの偏りにも気を付けなければなりません。ウェルシュ種の雌馬だけでしたので、他の種や牡馬ではどうなるか不明です」


「色々と制限事項があるのは間違いないです。しかし、馬が人間の気持ちを理解している、というのはあながち間違いないのかもしれませんね」


「馬は人間の気持ちを汗から判断している」


「今回は『馬は人間の汗から感情を読み取るかもしれん』でした。たくさんの知識を知りたいなー」


「ありがとうございました。次は『ゲーマーにもカフェインがいいらしい』です! バイバイ」

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