1552_交通量が多い場所に住むとメンタルが悪化するぞ #環境 #メンタル
「日本では革命派の影響を受けた中国の文学者の魯迅は『青年時代には、不満があっても悲観してはいけない。いばらの道を踏まねばならない場合には踏むのもよいが、踏まずにすむものなら、それに越したことはない』と言ってます。わざわざ通らなくてもいい道ってありますよね」
「やっほー、物知りになりたいなー。世界一の美女サクラです! 今回は『交通量が多い場所に住むとメンタルが悪化するぞ』について話します。よろしくお願いします」
「読者様はどんな場所に住んでいますか?」
「自然が近くにある、緑豊かな場所ですか? それとも、利便性が超高い都会に住んでいますか?」
「どこに住んでいるのか、実はこれってメンタルに大きな影響を与えることを知っていますか?」
「まあ、何となくは理解していると思います。自然の近くに住んでいるとメンタルが落ち着いたり、ストレスが軽減します。免疫力も上がると言われています」
「反面、都会に住んでいると生活面では便利ですが、騒音や空気汚染などの心配があります。そのため、メンタルが悪化したり、病気などのリスクが高まります」
「しかし、これらの研究の多くは高齢者を対象にしています。都会に住んでいる高齢者の心身の健康を調べた研究は多くありますが、若者を対象にしたものは少ないです」
「そこで研究者は若者が都会に住んでいると受ける影響について調査を行いました」
「今回は都会に住んでいる若者が受ける影響について解説します」
「参考文献はフィンランドのオウル大学などの研究となります」
「研究者は若者の都市生活、特に騒音問題がメンタルにどのような影響を当たるのか調べるため、8歳~21歳までの参加者114,353人を約9年間追跡しました」
「住んでいる場所から騒音に関するシミュレーションを行って、騒音レベルを算出しました。しかも、追跡期間中に引っ越しをした場合は、新たな住居での騒音レベルを算出しました」
「そして、うつ病と不安症が診断されていないか調査しました」
「さて読者様、騒音は若者のメンタルにどういった影響を与えるでしょうか?」
「これまでの研究では騒音が激しい場所に住んでいると、太りやすくなる、心血管疾患のリスクが上がる、などど言われています。今回の若者を対象にした研究でも同様の結果が出たのでしょうか?」
「それとも、関係なかったのでしょうか?」
「若者は騒音の影響を受けない。騒音で困るのは中高年以上の人だけ、みたいな結果が出たのでしょうか? 人間は慣れる生き物です。生まれた時から騒音が激しい場所で暮らしてたら、何も感じなくなる可能性があります」
「はたして、騒音が激しい場所に住んでいる若者のメンタルはどうなったのでしょうか?」
「11万人以上の若者の騒音とメンタルの関係を調査した結果、騒音が激しい場所に住んでいるとーー」
「メンタルが悪化しました!」
「若者は騒音の影響を受けない、なんてことはありませんでした。年齢に関係なく騒音が激しい場所に住んでいると悪影響を受けるみたいです」
「では、具体的にどれくらいの影響があったのでしょうか?」
「住居の中で一番道路の騒音が激しい場所において、騒音が10デシベル増加するごとにうつ病のリスクが5%、不安症のリスクが4%高まります」
「うつ病は、55~60デシベルで6%、60~65デシベルで8%、65デシベル以上で13%リスクが高まります」
「不安症は、60~65デシベルの範囲でリスクが12%高まります」
「うつ病と不安症のどちらもの騒音レベルが53デシベルを超えるとリスクが上昇することが確認されました」
「図書館の静けさが大体40デシベルで、エアコンが稼働していると40~60デシベルくらいの音がします。洗濯機や掃除機などは60デシベル以上の音を発します」
「近くで車が走ろうものなら、60デシベル以上の音がします。大型トラックはもっと大きな音になります。幹線道路の近くに住んでいると、常に騒音にさらされていると言っても過言ではないでしょう。気を付けてください」
「また、性別による影響もありまして、女性に比べて男性のほうが不安症のリスクが大きく増加します」
「両親が精神疾患の診断を受けていない人は、不安症の関連性が高くなりました。これは、遺伝的なリスクより、環境のリスクのほうが大きい可能性があることを示唆しています」
「その他、大気汚染や周囲の自然の量などの要因も考慮しましたが、騒音によるメンタルの悪化は確認されました。自然が少ないことが問題なのではなく、騒音にさらされることがリスクを高める要因の証明となります」
「読者様の自宅は騒音に悩まされていませんか?」
「騒音がひどい場所に住んでいるとメンタルを悪化させる可能性が高まります。これは年齢や性別に関係なく起きる可能性があります。できる限り、静かな場所に住むようにしましょう」
「次に引っ越しをする際は、騒音にも気を使いましょう」
「騒音でメンタルヘルスが悪化する理由ですが、主に二つの理由が考えられます」
「一つは、睡眠です」
「シンプルに、うるさい場所で寝ていると、騒音で起こされたり、睡眠の質が低下します。睡眠時間が減ったり、睡眠の質が低下することでメンタルが悪化すると考えらえます」
「もう一つは、ストレス反応です」
「騒音は普通にストレスになります。ずっと暮らしていると「慣れた」と感じるかもしれませんが、実際には体の中ではストレスになっています。ストレスが増えれば、メンタルを悪化させる原因になります」
「騒音問題は本当に厄介です。隙間テープ、防音カーテン、防音ボード、防音シート、家具の配置など、工夫して外から入って来る騒音を少しでも減らしましょう」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は騒音と若者のメンタルヘルスの関係を調べたよ。フィンランドに住む若者11万人以上を9年も追跡したよ」
「すると、騒音が激しい場所に住んでいると、メンタルが悪化することが判明したよ。10デシベル上昇するごとにとうつ病は5%、不安症は4%、それぞれリスクが高まるよ」
「メンタルが悪化するのは53デシベル以上みたい。これって結構簡単に超えちゃうよ。うるさい場所に住んでいる人は、騒音対策をしたほうがいいかもね。メンタルを守れるのは自分だけです」
「なお今回の研究では因果関係までは分かりません。サンプル数も多いですし、追跡機関も長いです。それでも因果関係は不明です」
「それに、うつ病や不安症の診断は専門機関での診断記録に基づいています。その他、自宅以外での騒音や自宅の防音性能については調査を行っていません。まだまだ課題が残っているのは間違いないです」
「それでも、騒音が心身に悪影響を与えるのは間違いないでしょう。できる限り、静かな場所で生活するのが身のためです」
「読者様もメンタルを守るためにも、騒音対策はしっかり実行しましょう」
「今回は『交通量が多い場所に住むとメンタルが悪化するぞ』でした。たくさんの知識を知りたいなー」
「ありがとうございました。次は『初めてのデートってオンラインでもいいっぽいぞ』です! バイバイ」




